広報、マーケティングなどコミュニケーションビジネスの世界には多様な「専門の仕事」があります。専門職としてのキャリアを積もうとした場合、自分なりのキャリアプランも必要とされます。現在、地方自治体のなかで広報職として活躍する人たちは、どのように自分のスキル形成について考えているのでしょうか。本コラムではリレー形式で、自身の考えをお話いただきます。福知山市の芦田 聖さんからの紹介で、今回登場するのは久御山町役場の井上 裕貴さんです。
Q1 現在の仕事内容について教えてください。
はじめまして!京都府久御山町役場の井上と申します。はじめに、久御山町のことを簡単に紹介させてください。
久御山町は、京都府南部に位置し、人口約15,000人、面積13.86㎢のとてもコンパクトなまちです。優良な農地が広がっており、ほうれん草や小松菜などの軟弱野菜の栽培が盛んに行われています。また、約1,600もの事業所が所在し、「ものづくりのまち」としても栄え、農業と工業が調和したまちです。
京都の自然200選に選ばれている東一口の桜並木や日本遺産に認定されている「浜茶の景観」など、四季折々の風景も魅力的なまちです。
それでは本題に入りたいと思います。私は、広報紙の作成をメインに、広報・広聴に関する事務全般に携わっています。加えて今年度からは、ふるさと納税も担当しています。さまざまな業務に関われるのも小さな自治体だからこその魅力だと思います。
Q2 貴組織における広報部門が管轄する仕事の領域について教えてください。
毎月2回発行する「広報くみやま」の企画・取材・編集や、公式SNSの運営、ホームページの管理、報道機関に向けたプレスリリースなどの広報業務に加え、住民の皆さまからの声を聴く広聴業務を担当しています。
Q3 ご自身が大事にしている「自治体広報における実践の哲学」をお聞かせください。
哲学というほどではないですが、広報紙をつくるうえで大切にしていることが2つあります。

