東京都選挙管理委員会は、7月20日執行の参議院議員選挙に向けた啓発活動で、投票用のペン選びツール「ためしがき参院線」を7月7日から提供し、企画紹介の動画を公開している。オンライン投票がない選挙の「投票所に足を運び、候補者の名前を書く」というアナログさを「一票に想いを込める大切なプロセス」としてポジティブに伝えている。
ためしがき参院線(Sped Up)
投票所では、ペンやメモをはじめ筆記具を持ち込むことができる。この意外に知られていない制度にスポットをあて、「ためしがき参院線」では「投票用のマイペン」を探すためのツールを提供した。全国の自治体で選挙無関心層への施策が進むなか、東京都では選挙に関心がある人たちのモチベーションアップにつながる施策を検討していたという。
動画では、模様のような文字に横線を引くと、「一票一票、日本はすすむ」など選挙にまつわる言葉が浮かび上がる仕掛けになっている。電通東日本プランナーの野田祐希氏は「映像では、動きや戸惑いの間(リズム感)を取り入れて、手から人格が感じられるような演出を意識。また、消すべき線の検証なども重ねました。試し書きが不要な“すでにお気に入りのペンがある方”にも、『持ち込めるんだ』というちょっとした発見が残る企画になればと思っています」とコメントしている。
また、啓発イベント「投票ペンセレクション」も実施。7月7日から7月20日まで、都内蔦屋書店の4店舗で、文具コンシェルジュが選んだ“投票におすすめのペン”を紹介する企画を開催中だ。会場では実際に試し書きができる体験型展示「ためしがき参院線」も設置している。

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