ユニクロ、イチロー氏の殿堂入りに合わせた新聞広告 次世代育成プロジェクト始動

ファーストリテイリングが展開する「ユニクロ」は7月28日、イチロー氏の米国野球殿堂入り式典に合わせ、次世代育成プロジェクト「イチローDREAM FIELD」の始動を発表した。同日、朝日新聞の朝刊にイチロー氏のメッセージ広告を掲載し、Web動画も公開した。

写真 CM カット
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朝日新聞広告で「次の挑戦」を告知

広告には「次の挑戦。」のコピーを掲げ、3歳で野球に出会い夢中になった自身の原点を振り返る言葉が添えられた。

イチロー氏は現役を退いて以降、「次の世代に何を伝えられるか」を考える機会が増えたとし、「好きなことに出会い、その気持ちを大切に続けていくと、想像もしなかった自分に出会える。壁が現れても勇気を持って向き合える」と、プロジェクトで子ども達に伝えたい思いをコメントした。

写真 朝日新聞の朝刊に掲出された広告

朝日新聞の朝刊に掲出された広告

広告と同時に、イチロー氏がプロジェクトへの思いを語るWeb動画「イチローDREAM FIELDプロジェクト始動」篇もYouTubeで公開されている。

Web動画「イチローDREAM FIELDプロジェクト始動」篇(1分28秒)

子ども達に「好きを見つけるきっかけ」を提供

「イチローDREAM FIELD」は、子ども達がスポーツを通じて“好きを見つける”きっかけを提供する取り組み。第一弾として、小学4年生から中学3年生を対象にしたイベント「第1回 イチローDREAM FIELD DAY」を11月下旬に開催する。野球を含む複数の競技を1日で体験できるプログラムを予定し、イチロー氏本人に加え各競技のトップアスリートもコーチとして参加する。詳細は8月下旬に発表される。

写真 「イチローDREAM FIELD」のキービジュアル

「イチローDREAM FIELD」のキービジュアル

ユニクロは2022年から、子どもが自分の思いや挑戦を書いた手紙を店舗や特設サイトから投稿し、イチロー氏が返信する「イチローPOST」を展開。今回のプロジェクトでは、間接的な交流が中心だった従来施策から一歩踏み込み、直接子どもと向き合う場を創出する狙いがある。プロジェクト名や方向性はイチロー氏本人と議論を重ねて決定している。

ファーストリテイリングの取締役・グループ上席執行役員 柳井康治氏は「イチローさんとの交流から学ぶ体験は、子どもたちにとって一生の宝物になる」とし、「今後もスポーツを通じて、子どもたちにさまざまな機会を提供できるよう推進していく」と語った。

過去にはフェデラー選手や錦織選手ともコラボ

「DREAM FIELD」は、ユニクロが展開する次世代育成活動「Next Generation Development(ネクスト ジェネレーション デベロプメント)」プログラムの一環でもある。これまでテニスのロジャー・フェデラー選手や錦織圭選手、スノーボーダーの平野歩夢らグローバルブランドアンバサダーと連携し、各競技のジュニアクリニックや交流イベントを実施してきた。

イチローの野球殿堂入り式典は7月27日(日本時間28日)、米国ニューヨーク州で行われた。メジャー通算3089安打の実績が評価され、1月にアジア選手として初の殿堂入りが決定。全米野球記者協会による投票で99.7%の得票率を記録し、日本人初の快挙でもある。殿堂入りはメジャーで10年以上プレーし、引退から5年が経過した選手が対象となる制度。

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