古谷乳業(千葉市)は7月29日、首都圏のファミリーマートで、新商品「ブラックコーヒー BEANS ゲイシャブレンド」(398円、税抜)を発売した。内容量は500ミリリットル。キャップ付きの紙パックで販売する。店頭では緑茶や紅茶などの紙パック飲料が並ぶ棚に陳列される想定だ。初年度の販売目標はゲイシャ豆の調達に限りがあることもあり20万本としている。
目指すは酪農業界の課題解決
(左から)コーヒー豆の調達に関わった マグナ 営業本部 本部長 武藤正則氏、古谷乳業 事業開発部 部長 金谷敏氏、カヤック アートディレクター 阿久津祐亮氏、同 クリエイティブディレクター 合田ピエール陽太郎氏。
古谷乳業は、千葉県で学校給食牛乳として親しまれてきた「フルヤ牛乳」やヨーグルトなどの処理・製造・販売を行っている乳業メーカーだ。乳成分が入っていないコーヒー飲料の販売は今回が初となる。なぜ発売に至ったのだろうか。
古谷乳業の事業開発部 部長 金谷敏氏は次のように話す。
「清涼飲料水の品目販売額シェアにおいてコーヒー飲料は上位を占めています(全国清涼飲料連合会「清涼飲料水統計2025」より)。生乳とよく合うブラックコーヒーを商品化することで、生乳を飲む機会を広げ、ゆくゆくは酪農家の減少や生乳の供給変動といった業界の課題解決に繋げていきたいと考えました」。
「ブラックコーヒー BEANS」の企画開発は、古屋乳業とカヤックが共同で行った。両社は2023年から「ミルクの束縛 ミルクコーヒー」や「物語のあるヨーグルトシリーズ」を開発・販売しており、今回で3度目のコラボレーションとなる。
2023年11月に発売した「ミルクの束縛 ミルクコーヒー」。
「ミルクの束縛 ミルクコーヒー」は発売1年4カ月で累計200万本を突破。「物語のあるヨーグルトシリーズ」はリニューアル前の商品と比較し売上が3倍になるなど、どちらも売れ行きは好調。そこで今回、さらなる挑戦に踏み出した。
2024年に発売した「物語のあるヨーグルト」シリーズ。
【参考】
500ミリリットル約400円 強気の価格設定の狙い
「ブラックコーヒー BEANS」は500ミリリットル約400円。ペットボトルコーヒーが150~200円程度で買えることを考えても、コンビニエンスストアで売られているコーヒーの中では高価格な印象だ。なぜこの価格設定としたのだろうか。
「味に力を注ぐことで、消費者の方々に、より低価格の商品にはない魅力を伝えられると感えたためです。またこれまで紙パック入りのチルド飲料のブラックコーヒーで定番化した商品はないため、価格帯のイメージがまだ世の中にないはず。多少高くてもクオリティが伝われば、勝機はあるのではないかと考えました」と金谷氏は説明する。



