ファミリーマートは8月15日、展開する衣料品ブランド「コンビニエンスウェア」が2024年度に年間売上130億円を超えたと発表した。3月から7月の売上は前年同期比160%超に伸長。2020年の立ち上げからわずか数年で、なぜここまで成長したのか。背景には、商品づくりや販路拡大だけにとどまらない、複数の施策があった。
人気のカラーソックス
ソックス類が累計販売2400万足
「コンビニエンスウェア」の急成長を支えたのは、ヒット商品の存在と、それぞれの特性に応じた需要の掘り起こしである。
累計販売2400万足(2月時点)を突破した「ソックス」は、豊富な色展開と履き心地の良さが評価され、男性中心だったコンビニ衣料品の購買層に女性客を取り込んだ。カラーソックスに加え、ファミリーマートのロゴに使用されている3色が入った「ラインソックス」も売上をけん引する。タオルも6月10日時点で累計販売1000万枚を突破。肌触りや吸水性の良さが、夏季におけるハンカチ・タオル需要と合わさり販売につながった。
売上をけん引するラインソックス。Z世代に人気となったことがブームの発端
ショートパンツは累計販売約20万枚(3月28日時点)。ユニセックスで着用できるワイドシルエットと、カラー・素材のバリエーションが支持を集めた。 4月1日にはブランド初のデニム地のショートパンツやポロシャツを発売。ファッションデザイナーの落合宏理氏は「全国展開をして5年目で、よりアパレルらしい商品のラインアップを展開した。日常にファミリーマートで洋服を買う文化が定着すると嬉しい」と意気込みを語った。


