博報堂は8月19日、韓国でエンターテインメント事業を展開するCJ ENMと合弁会社「Chapter-I(チャプターアイ)」を設立した。グローバル音楽市場における新たなビジネス創出を目的に協業。協業の第一弾として、グローバルガールズグループの誕生に向けたサバイバルオーディション番組『UNPRETTY RAPSTAR : HIP POP Princess(以下、HIP POP Princess)』を共同制作する。
CJ ENMは、1995年に韓国で設立されたエンターテインメント企業。グローバルボーイズグループ「ZEROBASEONE」やNetflixドラマ『イカゲーム』シリーズに出演した女優・アーティストのチョ・ユリをはじめ、グローバルに活躍するアーティストも多数擁している。また、韓国を代表するOTTプラットフォーム「TVING」、K-POP専門音楽チャンネル「Mnet」、グローバルK-POPコンテンツプラットフォーム「Mnet Plus」の運営、コンテンツの制作・配信を展開している。
合弁会社Chapter-Iは、「私(I)」の夢が始まる最初の「章(Chapter)」という意味が込められている。近年のK-POPが牽引するグローバル音楽市場の進化や、単なる音楽消費を超えてファンとの深いエンゲージメントを基盤とした多角的なビジネスモデルへ拡大していることを背景に、設立に至った。
Chapter-Iでは、博報堂のフィロソフィーである「生活者発想」とCJ ENMの持つオーディション番組制作に関する実績を掛け合わせ、市場ニーズや生活者のインサイトを反映したIPの創出を推進。グローバル音楽事業を展開する。具体的には、コンテンツの企画開発から、ファンの体験や共感を促すデジタルマーケティング、アーティストの育成、楽曲制作、さらにはLIVEやマーチャンダイジングに至るまで、エンターテインメントに関する体験価値を提供していくとした。
本協業の第一弾プロジェクトとして、グローバルガールズグループの誕生を目指す日韓合作サバイバルオーディション番組『HIP POP Princess』をCJ ENMのMnetにて制作。韓国で社会現象を巻き起こした『UNPRETTY RAPSTAR』や『STREET WOMAN FIGHTER』の制作陣が集結する。本番組は2025年10月に放送開始予定。

