企業広報とSNSの現在地 プラットフォーム使い分け最前線

企業と生活者をつなぐSNS。その影響力は拡大する一方で、プラットフォームの仕様やユーザー行動は絶えず変化している。今、広報担当者が知っておくべき現在地とは。SNSを正しく理解し、広報活動に活かすための視点を共有する。
 
※本記事では8月1日発売、『広報会議』2025年9月号 の特集企画「SNSがつなぐ 企業とファン」に掲載している記事をお届けします。
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武内一矢(たけうち・かずや)

NAVICUS 代表取締役

ディー・エヌ・エーなどIT系3社にて、SNSマーケティング組織の立ち上げを歴任。2018年、企業や自治体のSNSマーケ支援を行うNAVICUSを設立、代表取締役に就任。

企業によるSNS活用は現在、業界を問わず当たり前のものとなっています。しかし、SNSを取り巻く環境は絶えず変化しており、企業広報のコミュニケーション手法も変化を迫られています。新たなSNSプラットフォームや新機能が次々と登場する中、日々運用にはげむ広報担当者にとっても、従来の経験だけでは対応が難しくなっています。

本記事では、SNS利用者の行動が時流によってどう変容したか、SNSプラットフォーム側で起きているポリシーやアルゴリズムの変化、そして今企業広報が押さえておくべきSNS戦略のポイントについて解説していきます。

生活者のSNS利用の変化

この10年余りでスマートフォンと通信インフラが飛躍的に発達し、SNSの使われ方も大きく変わりました。

SNS運用代行事業などを展開するCHANGE社が実施した日本の主要SNSに関する調査によると、2025年時点で日本のSNS利用者数は約9600万人(総人口の78.1%)に上り、SNS利用の9割以上がスマートフォン経由というモバイル中心の状況です。

場所を問わず常時接続できるスマホ環境により、移動中や伱間時間にもSNSをチェックする習慣が定着しました。

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