「人とのつながり」「仕事の進め方」「判断の仕方」の実践的な学びが、広報のキャリア形成に意味を持つ(Prodrone・川上文氏)

広報、マーケティングなどコミュニケーションビジネスの世界には多様な「専門の仕事」があります。人事異動も多い日本企業の場合、専門職としてのキャリアを積もうとした場合、自分なりのキャリアプランも必要とされます。現在、企業のなかで広報職として活躍する人たちは、どのように自分のキャリアプランを考えていたのでしょうか。横のつながりも多い広報の世界。本コラムではリレー形式で、「広報の仕事とキャリア」をテーマにバトンをつないでいただきます。ビッグローブ 渉外広報部 広報グループの伊藤 悟さんからの紹介で今回、登場するのはProdroneの川上 文さんです。
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川上 文氏

Prodrone
広報

大学院を卒業後、8年間はstay-at-home momとして家庭に専念。その後、岐阜県各務原市役所で国際交流業務に携わりました。2017年にProdroneへ入社し、2019年より広報専任に。広報は未経験からのスタートでしたが、これまでの経験を活かしつつ、ドローンの社会受容性を広げることをミッションに、あいち発のスタートアップ広報に取り組んでいます。

Q1:現在の仕事の内容とは?

防災、点検、測量用などのドローンを製造・販売するProdroneで、広報全般を担当しています。メディアリレーション、プレスリリース作成、SNS運用、ウェブサイト更新、国内外の展示会やイベント対応、会社案内資料作成など、多岐にわたる業務を1人で担っています。

他にも、代表のSXSW(アメリカ・テキサス州)やVIVA TECHNOLOGY(フランス・パリ)といった海外でのピッチトレーニングやプレゼン準備も担当しており、ローカルから世界へ情報を発信するグローバル広報の取り組みにも関わっています。

また、代表が主催する立飲みサロン L’ecole d’F の運営サポートも担当しています。ここには産・学・官・金・報の関係者が集まり、テーマごとのディスカッションやフランクな情報交換の場として機能しています。こうした場を通じて、地域ネットワークを広げ、ドローンの社会受容性を高める一助となっています。

Q2:これまでの職歴は?

大学卒業後は、専業主婦を経て、岐阜県各務原市役所で国際交流相談員を4年間務めました。国際交流イベントの企画・運営、イベントや窓口での通訳対応など、英語を活かした幅広い業務をしていました。

仕事の幅を広げたいと考え、英語ができる人材を求めていたProdroneに入社しました。入社後は営業事務を3年間担当しながら、自社会社のウェブサイト更新やプレスリリース作成など広報関連の業務も兼務しました。もともとウェブ制作の経験があったこともあり、自然に広報業務へと関わりが広がっていきました。

2019年からは広報専任となり、現在は多岐にわたる広報業務を担っています。未経験からスタートアップ企業の広報専任になった、珍しいキャリアパスだと思います。

Q3:転職や社内異動などに際して、強く意識したこととは?

私は、会社のビジョンに共感できるかどうかを意識し、仕事を進める判断基準にしています。当社のビジョンは「地域で一番信頼されるドローンカンパニーになる」です。

ドローン業界はまだ立ち上がったばかりで、代表もドローンの「社会受容性向上」や「機運醸成」を重要な事業戦略として掲げています。地域に信頼される会社になるためには、社会からの理解や共感を少しずつ広げることが欠かせません。そのため、広報は単なる情報発信にとどまらず、背景にある社会的意義を整理し、社内外にわかりやすく伝えることを意識しています。

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