9月5日より東京・銀座のギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)で、アートディレクター/グラフィックデザイナーの田部井美奈氏の個展「光と図形と、その周辺」展が始まる。
田部井氏は、武蔵野美術大学短期大学部卒業。2003年より服部一成氏に師事し、同時にフリーランスとしての活動も開始。2014年に独立し、田部井美奈デザインを設立した。広告、書籍、パッケージ、展示などの領域でデザインを手がける。主な仕事に、武蔵野美術大学、NHK大河ドラマ『光る君へ』、PARCO CHRISTMASなどのビジュアル、マティス展などの告知宣伝物、書籍では『奥能登半島/石川直樹』『ミライの源氏物語/山崎ナオコーラ』『結婚の奴/能町みね子』などの装丁。さらに「(NO)RAISIN SANDWICH」「Mame Kurogouchi」のパッケージデザイン、「TADANORI YOKOO ISSEY MIYAKE 4」、HAY TOKYO「Unprecise」の店内装飾、展示「光と図形」などがある。
服部一成氏の下でキャリアを積んだ田部井氏は、独立後、自分にしかできないビジュアル表現を追い求め始める。模索するなかで思い至ったのが「写真」表現の持つ、予定調和ではない世界の魅力を取り入れることだった。自分の意志ではコントロールできない「光や影」という現象、その三次元の世界に出現する偶然性を、二次元の紙面上に落とし込んでいく、時間と根気のいる行為に没入していった。本展では、2018年より追究してきた、この実験作[光と図形]の最新作を、空間ごと体感できるかたちでお披露目する。
会期中には、トークイベントも予定されている(ギャラリーのサイトで確認のこと)。
「田部井美奈 光と図形と、その周辺」展
会期:9月5日(金)~10月22日(水)
会場:ギンザ・グラフィック・ギャラリー
開館時間:11時~19時
休館日:日曜・祝日
入館料:無料









