松屋銀座100周年を記念し「包む」テーマに展覧会開催、企画は色部義昭氏

日本デザインコミッティーは9月26日から、松屋銀座8階イベントスクエアにて「Tsu-tsu-mu展 世界をやさしく繋ぐデザインの作法」を開催する。松屋銀座開店100周年を記念する企画の一環で、企画・構成は日本デザインセンターの色部義昭氏と同氏が主宰する色部デザイン研究所が務める。

イメージ 「Tsu-tsu-mu展 世界をやさしく繋ぐデザインの作法」

展覧会のテーマは、「包む」。その言葉から直接的に連想されるパッケージデザインや包装技術といった紹介にとどまらず、「卵」「おにぎり」や折形(贈り物などを和紙に包む礼法)、建築といったさまざまな事象に潜む「包む」という概念を対象とし、そこからケアの視点を通じてデザインの方法論として捉え直すことを試みる。

コンセプトは以下の通り。

「鳥類の新しい生命は、卵の殻に包まれています。手から手へわたすプレゼントは、紙で包まれています。人々の暮らしは、建築によって包まれています。そして社会は、あらゆるものを包むことで豊かになります。包むものと包まれるものの絶え間ない循環から、この世界は成り立っているのかもしれません。

『包む』という行為は、過剰なものや本質的でないものと見なされることがあります。しかし、むきだしの何かがバラバラに存在している状態は、どんな物事についても最適といえるでしょうか。

本展は、他者をケアしながら内側と外側を繋ぐ『包む』をデザインの新しいタイポロジー(類型)としてとらえます。そして、『包む』にまつわるさまざまな作品や活動をあらためて取り上げ、その可能性を紐解いていきます。

そこに世界を良い方向へ進めていくための手がかりがあるのではないか、という希望をこめて」。

会場には90の作品や事例が並び、「Tsu-tsu-mu は自然生まれ」「Tsu-tsu-mu、こんなところにいたのか」「クリエイターたちの Tsu-tsu-mu 学」などの7つのテーマのもと紐解いていくという。

イメージ 「Tsu-tsu-mu展 世界をやさしく繋ぐデザインの作法」

イメージ 「Tsu-tsu-mu展 世界をやさしく繋ぐデザインの作法」

イメージ 「Tsu-tsu-mu展 世界をやさしく繋ぐデザインの作法」

イメージ 「Tsu-tsu-mu展 世界をやさしく繋ぐデザインの作法」

展示品より、(左上から)小籠包、PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE トップ、PH アーティチョーク 銅、オーガニック チェア。

会期は10月13日まで。また展覧会に併せて、大垣書店と取り組む期間限定のオフィシャルブックカフェ「Tsu-tsu-mu Café by OGAKI
BOOKSTORE」が併設される。空間計画は日本デザインコミッティーの小泉誠氏が担当。インテリアにはマルニ木工の椅子や、能作、菅原工芸硝子の器などが並ぶという。

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スタッフリスト


■「Tsu-tsu-mu展 世界をやさしく繋ぐデザインの作法」
主催 日本デザインコミッティー
企画+構成+構想+AD 色部義昭
企画+構成 色部デザイン研究所
構想+編集 土田貴宏
構想 田川欣哉、鈴木元
空間デザイン 中原崇志、HIGURE 17-15cas




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