宣伝会議の教育講座に、面白法人カヤックの特別クラス「おもしろ突破塾」が開講。担当するクリエイティブディレクター5名による面白法人流の企画術を全5回でお届けします。第3回は「西野ン会議」「カップニャードル」などを手掛ける佐久間亮介さんです。
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ユーザーとブランドをつなぐ「あそび」をつくる
面白法人カヤックでクリエイティブディレクターをしている佐久間亮介(さくま りょうすけ)といいます。「世にも奇妙な物語」のWEBコンテンツや、絵が描けなくても漫画をつくれるアプリ「World Maker(集英社)」、フタを剥がすと猫が現れる「カップニャードル(日清)」などを担当してきました。
私の講座では、ユーザーに忌避されがちな広告ではなく、ユーザーを巻き込み愛されるコンテンツとしての広告について、これまでの制作経験の中で試行錯誤してきたことを実例を交えながらお伝えします。従来の広告手法から脱却したいが「どうしたらバズる企画をつくれるのかがわからない」「そもそも何から考えればいいのかわからない」「もっと愛されるブランドを育てていきたい」などなど、悩みをお持ちの方にとって、何かしら学びになる講座を予定しています。
「面白いコンテンツ」が、溢れ過ぎている時代
桁違いの制作費で彩られたNetflixドラマ、あらゆるニーズをぴったり満たしてくれる幾千のYouTube動画、分単位で移り変わるトレンドすらもコンテンツ化し続けるX…。安く、手軽で、種類も豊富なコンテンツが洪水のように溢れる中で、広告を面白がってもらうことの難易度は年々上がっています。退屈な広告はぞんざいに扱われてしまう一方で、広告を面白がってもらうにはライバルが強すぎる時代であることを不可避の前提とし、「ブランドとユーザーをつなぐコミュニケーションをどう設計していくべきか?」を再考し続ける必要があります。
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