サントリー食品インターナショナルは9月8日、「ファミリーコンピュータ版『ドラゴンクエストIII』の世界を支える人、全員数えてみた」屋外広告を掲出した。本企画は「ドラゴンクエスト」シリーズとのコラボ商品「BOSSQUEST 辿り着いた深煎り」の発売を記念したもの。東京メトロ新宿駅メトロプロムナードで、同月14日まで掲出される。
あわせて同日から、BOSS担当者が約60時間かけて実際に『ドラゴンクエストIII』に登場するキャラクター全員を数え、一人ひとりに感謝を伝えるWebムービーも公開。渋谷センター街入口には、コラボ商品の焙煎方法にまつわる屋外広告も掲出した。
サントリー公式YouTubeで公開した動画「ボス『数えてみたよ!ドラゴンクエストIIIを支える人たち〜ありがとう!』篇」。魔王を倒した勇者を支えていた名もなき町の人たちに感謝を伝えるストーリーとなっている。
渋谷センター街入り口の自動販売機上に掲出した広告「ベギラマ焙煎~社員のMPをこめて、つくっています。~」。ゲーム内に登場する炎属性の呪文の名前にかけ、短時間・高温での焙煎方法“ベギラマ焙煎”を用いることで、力強い香りと深みのあるコクを実現したと訴求した。
企画を手掛けた電通 クリエイティブディレクターの嶋野裕介氏は「働く人を支え続けてきたBOSSとドラゴンクエストのコラボである本企画は、あの頃ドラクエにハマった全ての人がターゲットだ」と話す。
「私もその一人ですが、いま会社のど真ん中を支える40〜50代にとってドラクエは青春そのもの。社会に出て色んなことを経験した今だから伝えたい、ドラクエ世界で働いていた人たちへの感謝を伝える企画こそが、働く人を支え続けてきたBOSSらしいと考えました。実際にプレイして一人ひとりに感謝を伝えながら、そこでカウントした宿屋の主人や町の人たちといったキャラクターを1つ1つ新たに描き起こしてグラフィック化。新宿の巨大ボードで掲載しています。
まず、BOSSである以上、働く人にフォーカスを当てた企画にしたいと考えていました。最初はもっと特定の仕事をする人のことを考えていたのですが、もっとシンプルに“感謝”を伝えようと思ったのです。実際に約60時間かけてプレイし終わって、勇者が最初に出会うのが母で、最後に出会うのが父(オルテガ)だと気づいた時は、チーム一同グッときてしまいました」(嶋野氏)。
クリエイティブにおいては、ドラクエ好きのチーム編成から始めたと嶋野氏は続ける。
「まさにパーティづくりから始まりましたね。好きだからこそできる企画だと思います。また撮影・製作では、なるべく『ドラゴンクエストIII』が発売した1988年の空気感を再現したのもこだわりです。不朽の名作である『ドラゴンクエストIII』にはリメイク版などもありますが、初期のファミコン版にこだわり、実際にファミコンとソフトで記録&撮影を行いました。動画の冒頭も、原作を忠実に再現しています。
またSNS用のコンテンツも小ネタにこだわり、ファミコン版の説明書そっくりにつくったルールガイドや実際に登場人物をカウントしたエクセルシートを投稿したことで、コアファンの方からも熱いリプが飛んでいます」(嶋野氏)。
本当に数えたんです・・・#ドラゴンクエスト3#ファミリーコンピュータ版#BOSSQUEST pic.twitter.com/sChzdr0q0K
— BOSS(ボス+クラフトボス) (@_craftboss)
2025年9月8日
BOSS公式Xに投稿したエクセルシート。ドラクエファンは「情熱がすごい」「登場人物の名前の付け方がおもしろい」といったコメントが。

スタッフリスト
【全体】
企画制作
電通、AOI Pro.
CD
嶋野裕介
企画
坂下義明
C
宋 華央
AD
石松勇人
| 【動画】 | |
| Pr | 渡邉正臣 |
| PM | 熊川和純 |
| 演出+撮影 | 吉池巨成 |
| 編集(オフライン) | ラッセン色紙 |
| カラリスト | 奥津春香 |
| MIX | 川島択斗 |
| 【グラフィック】 | |
| D | 長谷康平、宮田柊花、坂木宇宙 |
| Pr | 菅野 渚 |


