「本当の優しさ」とは 芥川賞作家・川上未映子が語る「大人」の価値観、サッポロ黒ラベルCM

ブランドメッセージへの共感を広げる

サッポロビールは「サッポロ生ビール黒ラベル」のテレビCM「大人エレベーター」シリーズ第48弾を9月8日から全国で放映している。メインキャラクターの妻夫木聡が「大人」と出会うシリーズで、今回は49歳大人代表として小説家の川上未映子氏が出演。「優しさとは」「正義とは」といった問いに対して、川上氏が的確な言葉選びで答える。

小説家の川上未映子氏(左)と妻夫木聡が出演する新CM

小説家の川上未映子氏(左)と妻夫木聡が出演する新CM

2010年から続く同シリーズは、「自分なりの価値観を持った大人同士が飲むビール」というブランド価値を訴求。架空の「大人エレベーター」に乗った妻夫木がフロア数に応じた年齢の大人たちと出会い、「大人」というテーマについて語り合う内容だ。

今回は、芥川賞をはじめ数々の受賞歴を持つ川上氏を起用。黒ラベルブランド担当の黒柳真莉子氏は「川上さんならではの美しい言葉が心の琴線に触れ、黒ラベルのブランドメッセージへの共感をより一層広げることを目指す」と述べた。

CMは全14篇を公開した。今回の舞台となる49階は、森の景色が広がる空間。ピザ釜を備えた円形状の建物に、多くの本と共に川上氏が妻夫木を出迎える。

「優しさと嘘」篇では、「優しさとは?」という問いに対し、川上氏は「本当の優しさは、優しくされたことに気づかないかもしれない。それぐらいささやかなもの」と語った。

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