約2カ月間にわたる「宣伝会議賞」の応募期間も半分が過ぎ、ふと手が止まる瞬間が増えていませんか。そんなときこそ、新たなひらめきへとつながる視点が必要です。「宣伝会議賞」の審査員7人に、アイデアを前に進めるための方法を聞きました。第4回は、一般部門審査員を務める細川万理さんです。
Q1. アイデアが出ないとき、最初に頭の中で何をしますか?
アイデアが出ないとは、今考えているアイデアが「なんか普通だなぁ」「驚きや発見がないなぁ」「抜けてないなぁ」と感じているということだと思うので、何が足りないのか考えます。言おうとしていることが普通なのか、言い方がつまらないのか、主観がよくないのか…といったことから、トライ&エラーで思考を深めたり広げたりします。
Q2. 視点を変えたいときに使う“発想フレーム”や“型”があれば教えてください。
それまで感覚的に考えていたのであれば、一度左脳的に課題や狙いを頭で整理してみる。逆に理屈っぽく考えていたなと感じたら、ロジックを外して支離滅裂なことを考えてみる。といったことを繰り返している感覚です。
Q3:アイデアを刺激する“インプット”として頼りにしているものは?
雑誌や過去の年鑑をぱらぱらめくって、発想をずらそうと試みます。すぐにブレイクスルーできることは少ないですが、ボディブローのように効いてくることに期待をこめて…。
Q4:頭を切り替えるために、物理的な“環境”で工夫していることは?
「今から考えるぞ!」と机に向かってノートを広げないとスイッチが入らないので、ここは考える時間、と決めて考えます。個人的には周りに知っている人がいないカフェや自宅じゃないと、集中できないタチです。
Q5:気持ちが落ち込んだとき、どうやって立て直しますか?
とにかく無になるべく、ゲームしたり料理をしたり、仕事のことを考える隙のないことをやります。また、落ち込んだ時の自分を励ますために、いい言葉に出会ったらメモしています。最近励まされた言葉(どなたの言葉かは忘れてしまいました):「上手くできないから、続けてられるんだ」。
Q6:これまでに“スランプを抜けた瞬間”のエピソードがあれば教えてください。
スランプから抜けられた感覚があまりないのですが、全然ダメだけどやるしかない状況に追い詰められて、無理くりひねり出した案を評価してもらえた経験が度々あり、諦め悪く考えることは大事かもしれません。
Q7:応募者の皆さんにメッセージをお願いします。
自分から出てくるものを信じて、手を止める前にもうひとねばりしてみてください。
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