正体はSKY-HI率いるレーベルBMSG 渋谷に現れた黒塗りレコードショップの狙いとは?

9月16日から22日までの1週間限定で、渋谷スクランブル交差点に面する三千里跡地にオープンしているレコードショップ「BLACK RECORDS」。9月18日、プロジェクトの仕掛け人は、SKY-HI率いるマネジメント/レーベル「BMSG」であることが明かされた。

「BLACK RECORDS」は、レコードパッケージのカバーアート情報を一切排除し、ビジュアル情報のない、音楽そのものとの出会いを体験できるレコードショップ。店舗所在地の情報以外は明かされない正体不明のレコード店だったが、BMSGの設立5周年を記念したプロジェクト「BMSG STREET GALLERY」の一環であると、レーベル設立日の9月18日に公開された。

代表のSKY-HI氏はもちろん、BE:FIRSTなど多くの人気アーティストを有する同社が、わざわざその知名度を活かさずに情報を伏せたことにはどのような意図があったのだろうか。

主催者も含めたすべての視覚的バイアスを取り除く

「レーベル5周年を記念した企画『BMSG STREET GALLERY』は、渋谷のストリート全域をひとつのアートギャラリーに見立て、会社名を構成する4つのアルファベット(BMSG)それぞれに対応したゾーンを設け、これまでの5年間の歩みを多角的にショーケースする展示として構成しました。その過程で、『5周年という節目にふさわしい、よりアイコニックで、音楽と真っ直ぐに向き合えるような“5つ目のゾーン”をつくれないか』という問いが生まれました」と話すのは、同社のプロジェクト担当者。

SHIBUYA TSUTAYAをはじめ、渋谷の街中で開催中の「BMSG STREET GALLERY」。

着想の出発点になったのは、現代における音楽の享受方法。いまや「人は情報の80%を視覚から得ている」と言われる時代において、音楽はアートワークや映像、SNSでのビジュアル文脈と強く結びついて消費されているという。

「では、もしそこから視覚的な要素をすべて取り去ったらどうなるか? そうした考え方から、『音楽そのものと出会う、まったく新しい体験』を実験的につくれるのではないか、という考えに至りました」(BMSG担当者)。

さらにその徹底の一環として、主催者情報さえもあえて伏せ、「誰がやっているのか」というバイアスからも解放するアプローチを選択。オープン後も存在を隠し、設立記念日である9月18日の0時ちょうどに解禁する。そんなストーリー性を持った打ち出し方にたどり着いた。

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