韓国発の大人気バニーキャラクター
キャラクターブランド・ライセンス協会が8月に発表した「日本キャラクター大賞2025」。グランプリの「ちいかわ」やキャラクター・ライセンス賞の「サンリオキャラクターズ」などおなじみの顔が並ぶなか、聞き馴染みのないキャラクター「Esther Bunny(エスターバニー)」がニューフェイス賞に選出された。
このエスターバニーは、韓国系アメリカ人で、10代を東京で過ごしたEsther Kim氏がデザインしたポップでガーリーなウサギのキャラクターだ。世界中で人気を集め、日本でもじわじわと波が来ている。
日本には2023年に本格上陸し、同年12月からマルイなどでポップアップストアが開催され、2024年にはパルコでコラボカフェが開設、その後2025年には人気沸騰し、SHIBUYA109やPLAZA、ヴィレッジヴァンガードなどでポップアップストアが相次いで開かれている。また2025年6月には講談社から日本で初となるエスターバニーのイラスト・ポエム集『エスターバニーとハピネストリップ 明日はもっといい日になるかも』も発刊され、まさにブーム前夜の様相を呈している。
相次いで開催されるエスターバニーのポップアップストア(左から有楽町マルイ、渋谷パルコ、SHIBUYA109渋谷店)
中国発ラブブに続くポップマートが狙う次なるIP
世界的な大ヒットとなっているキャラクター「ラブブ」。同キャラクターを手掛ける中国の玩具大手・ポップマート社は、ラブブに続く看板IP候補を育てている。それが大粒の涙を浮かべた表情がチャームポイントの「CRYBABY(クライベイビー)」だ。クライベイビーは「泣いてもいいんだよ」というメッセージが込められ、このコンセプトが共感を呼び、人気が高まっている。同社の2025年上半期の決算資料によると、看板IPの「ラブブ」を含むシリーズ「THE MONSTERS」が48億万元(約990億円)を売り上げた。次なる看板IP候補の「クライベイビー」も、約12.2億元(約250億円)を突破している。

写真はポップマートのWebサイトより
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