NOT A HOTELの採用戦略。企業文化を育むブランドマネージャーの仕事

2020年創業のNOT A HOTELは、世界的建築家やクリエイターによる唯一無二の建築を、年10泊から必要な分だけ所有できるサービスです。また自分が購入したハウスだけでなく、全国にある拠点も相互に利用できるネットワーク制が特徴です。
 
NOT A HOTELでは、単なる人材採用にとどまらず、組織そのものを「ブランド」として育むことを重視。応募者が会社を知る最初の瞬間から入社後まで、一貫した体験を提供することで、自然に「この組織で働きたい」と思える環境を整えています。今回は、こうした採用戦略や組織づくりの考え方について、NOT A HOTELの HRでブランドマネージャーとして働く、西丸亮さんにお話を伺いました。

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西丸亮氏

NOT A HOTEL PR/HR

福島県いわき市出身。中央大学大学院修了。スマイルズ(Soup Stock Tokyo)、CINRAを経てメルカリへ入社。Employer Branding Teamのマネージャーを務める。2023年6月よりNOT A HOTEL参画。主にHRやコーポレートに関する企画やPRを担当。

創業期・成長期での採用戦略

──NOT A HOTELの採用戦略を教えてください。

NOT A HOTELは創業以来、事業拡大に合わせて段階的に採用を進めてきました。採用の加速は新拠点の開業と密接に連動しており、単に従業員を増やすのではなく、それぞれの専門性を持つ方を最適なタイミングで迎え入れることを大切にしています。

候補者の方々に魅力を感じていただける大きな要素は、やはり私たちのプロダクトです。建築やテクノロジー、そこで過ごす時間の心地よさを体感していただくことで、入社後のイメージを自然に思い描いていただけるように工夫しています。

また、採用イベントも一方的な情報発信ではなく、実際の拠点やオフィスに足を運んでいただき、空間そのものを体験していただく場としています。候補者にとっての体験を丁寧に設計することで、プロダクトと組織の魅力をより深く届けられると考えています。

入社後もプロダクトへの理解を深めるために「社員遠足」と題した施策を実施。社員だけでなく、その家族やパートナーも参加し、NOT A HOTELを体感してもらう取り組み。写真は、開業前の NOT A HOTEL ISHIGAKI EARTH。

入社後もプロダクトへの理解を深めるために「社員遠足」と題した施策を実施。社員だけでなく、その家族やパートナーも参加し、NOT A HOTELを体感してもらう取り組み。写真は、開業前の NOT A HOTEL ISHIGAKI EARTH。

──創業期からこれまでの採用の歩みをお聞かせください。

創業当初はまず、プロダクトの中核となる建築チーム(建築プロジェクトマネージャーや意匠設計者など)、オーナー体験を高めるソフトウェアチーム(アプリケーション開発者やスマートホームエンジニアなど)、そして拠点運営を担うホテルマネジメントチーム(シェフやサービススタッフ)の採用を中心に進めました。

毎年新たな拠点を開業・発表しているため、プロジェクト数は年々増加しています。特に建築プロジェクトマネージャーや意匠設計者、ライフサイクルマネージャー(施設管理)などを含む建築チームの採用には注力しており、現在では40人を超える大きなチームに育っています。

セールスは設立当初から事業開発を含むチームの一部として存在し、開発と販売を一体で担っていました。販売物件数の増加に伴い、単なるセールスにとどまらず、マーケティングやオーナーリレーションズといった役割へと広がり、これらを一気通貫で推進する部門として組織化されてきました。現在では20人規模のチームへと拡大し、「資料請求 → インサイドセールス → フィールドセールス → オーナーリレーションズ」という流れを確立しています。

さらに、セールス部門にマーケティング機能を組み込み、リード獲得からセールスプロセスまでを一貫して連携できる体制を構築しました。2022年に初めてマーケターを採用し、その後増員を進め、2025年現在では5人体制に成長しています。また、マーケティングチームからスピンアウトする形で、2025年3月にはCXO室直下にコンテンツクリエイションチームを新設。こちらも7人体制で、コンテンツ・冊子・映像などを活用し、顧客体験の入口をデザインする役割を担っています。

また、こうしたプロダクトサイドに限らず、コーポレート部門でも事業拡大に合わせて採用を強化してきました。私の所属するHRも、2022年に最初のメンバーが入社して以降、採用や労務機能を強化し、現在では6人体制となっています。組織全体の成長にともない、各部門が堅実な基盤をつくるフェーズへと移行しているところです。

写真 人物 西丸亮氏

多様な人材が同じ方向を見るには

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