リカバリーウェアの「BAKUNE」などを展開するTENTIALは9月23日、東京・渋谷にて秋冬の新商品発表会を開催した。2025年2月の東証グロース市場上場後、初のメディア向け発表会となる。
会場で公開された2025年秋冬コレクション。「Recovery Sandal」の新作の他、TENTIALの原点であるインソールも展示された。
今回発表されたのは新商品である「BAKUNE ロングカーディガン」をはじめとした計45種類の秋冬アイテム。「BAKUNE」のリカバリーウェアの他にも、「Comforter」シリーズから「BAKUNE 布団」へと名称を変更した寝具、デスクワークなどの疲労軽減を目的として開発された機能性ウェアの「MIGARU」シリーズ、そして「Recovery Sandal」シリーズからも新商品が発表された。
これらのアイテムを通じて「日常的なコンディショニング」の定着を引き続き目指す。なお、同社におけるコンディショニングとは「ライフパフォーマンス向上のために、体調に関わる全ての要因を良い状態に整えること」と定義している。
「BAKUNE」はアスリートとの協業で生まれた製品でもある。代表取締役CEO中西裕太郎氏は、「少子高齢化が進み、労働人口が減少しているなか、日常でのコンディショニングはより一層重要度を増している。コンディショニングブランドとしての地位を確立していきたい」と展望を話した。
一方、一般医療機器である「BAKUNE」には第三者による商品の効果訴求はできないなどといった法的な制約も多数ある。その中で100万セットを売り上げてきた背景について、執行役員CROの舟山健太氏は「全部で12素材展開している商品数」「責任の内製化」「産官学での5つの研究や実証実験」「アスリートからの信頼実績」といった理由があると述べ、ブランド独自の価値を強調した。
左から、TENTIAL代表取締役CEO中西氏、TENTIAL執行役員CRO舟山氏、プロボクシングWBC&IBF世界バンタム級王者 中谷潤人選手。発表会では、中谷選手とのスポンサー契約についても発表。契約前から中谷選手が「BAKUNE」を使用していたことや、減量期中のコンディショニングなどについて話した。
さらに発表会内では、9月22日から30日にかけて東京・有明で開催された「木下グループジャパンオープンテニスチャンピオンシップス2025」にて、選手のコンディショニングを整えるためのリカバリールームを設計・提供したことを発表。
このほか、地方自治体が抱える健康課題との包括連携協定や企業とのプロジェクト、大学生アスリートに対するコンディショニング支援といった、コンディショニングに接するための取り組みを積極的に実施していることを紹介した。
これらの発売と連動し、10月1日から14日にかけてコンディショニング普及のためのキャンペーンをオンラインストアと直営店舗で実施する。この他にも自社初となる公式アプリをリリース。「コンディショニングクイズ」などを通じてユーザーのコンディショニングを日常的に支えるコンテンツを届けるとしている。



