広報は単なる伝達担当ではなく、企業ブランディングに関わる経営機能である(楽天グループ・奥岡古都子氏)

広報、マーケティングなどコミュニケーションビジネスの世界には多様な「専門の仕事」があります。人事異動も多い日本企業の場合、専門職としてのキャリアを積もうとした場合、自分なりのキャリアプランも必要とされます。現在、企業のなかで広報職として活躍する人たちは、どのように自分のキャリアプランを考えていたのでしょうか。横のつながりも多い広報の世界。本コラムではリレー形式で、「広報の仕事とキャリア」をテーマにバトンをつないでいただきます。コメ兵の田口玲子さんからの紹介で今回登場するのは、楽天グループの奥岡古都子さんです。
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奥岡古都子氏

楽天グループ(楽天)
ラクマ事業部 広報グループ マネージャー

Q1. 現在の仕事の内容とは?

楽天が運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」で、広報グループのマネージャーを務めています。コミュニケーション戦略策定、社内外広報、危機管理、コンテンツ制作といった広報領域全般に加え、各部署と連携しながら、「楽天ラクマ」というサービスが社会にどう貢献できるかを日々追求しています。

楽天には70以上のサービスがあり、全体で広報担当者が100名規模で在籍しています。この大きな広報組織で知見や成功事例を共有し、活用し合える環境は、私の広報活動において大きな強みとなっています。

Q2. これまでの職歴は?

自動車関連のメーカーで事務職をした後、外資系IT企業で7年間、BtoBマーケティングに携わりました。その後、2015年に広報としてのキャリアを開始し、外資系素材メーカーで4年間コーポレートPRに従事。社内広報を中心に、社内報やファミリーデーの企画運営、CEOメッセージやアニュアルレポートの英日翻訳などを担当していました。

計11年の外資系企業での経験で強く感じたのは、本国と日本のパワーバランスの差です。グローバルブランディングの統一において本国のコントロールは不可欠と理解しつつも、「日本からグローバルに発信する企業で、より主体的に力を発揮したい」という思いが募り、国内にあるグローバル企業へ転職を決意。2019年に現在の楽天に入社しました。

また、高校卒業後にオーストラリアに計2年間滞在した経験があることから、将来は日本と海外の2拠点生活に移して自分の事業をやりたいという夢があり、現在は東京で本業をしながら、会社の理解とサポートを得つつオーストラリアの大学院でMBA取得を目指して学んでいます。

Q3. 転職や社内異動などに際して、強く意識したこととは?

私自身は長らく、「将来は海外で事業がしたい」と漠然と考えていました。そんな中、外資系企業で働くことで、日本にいながらも海外の商習慣やマナーを知ることができたのはとても有難い経験でした。戦略的にキャリアを形成したというよりは、リーマンショックやコロナ禍、自分自身の出産など様々なターニングポイントを迎えながら、目の前の仕事に必死で取り組んできました。その結果、一つ一つの経験が着実に今の自分を形作ってきたと感じています。

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