ミラノ・コルティナ冬季オリンピック・パラリンピック(五輪)の開幕100日前を控えた10月29日、アシックスはTEAM JAPANが着用する公式スポーツウェアなどの提供を発表した。選手は表彰式や選手村などで着用する。コルティナ ・ダンペッツォの山岳地帯の厳しい気候環境もあり、屋内外の寒暖差が激しいミラノ五輪。さまざまなシーンに対応し、快適な環境を提供する。
新ウェアを着て発表会に臨むTEAM JAPANメンバー。左から順に森重航選手(スピードスケート)、浮田留衣選手(アイスホッケー)、細山田茜選手(アイスホッケー)、森宏明選手(パラクロスカントリースキー)、鈴木猛史選手(パラアルペンスキー)。
記者会見では、アシックス常務執行役員の甲田知子氏は「『パフォーマンスとサステナビリティの両立』をコンセプトとしながら、オリンピック・パラリンピックの『感動』や『熱狂』を夏季大会から冬季大会へ“つなげる”ことを意図して開発した」と説明。パリ夏季五輪に続き、ミラノ冬季五輪の公式サプライヤーとしての連動性を語った。キーカラーも前回大会から引き継いだ昇る太陽をイメージした赤とオレンジの中間のような「サンライズレッド」を採用している。
絶えず流れる水のイメージから選手の芯の強さを表現した「RYUSUI」グラフィック
アシックスの冬季五輪の公式ウェア提供は2018年の平昌大会以来。パフォーマンスはもちろんのことサステナビリティの長年の研究・開発が、日本オリンピック委員会(JOC)から評価され採択された。今大会のアイテムでは、GRS(グローバル・リサイクルド・スタンダード)認証を受けたリサイクルダウン、PFAS(有機フッ素化合物)フリーのはっ水剤と防水ラミネート素材やアシックスが提携しているサプライヤーから出た廃材を使用したファスナーの引き手パーツを採用するなど、随所でサステナビリティを配慮している。また、製品の環境負荷を透明性をもって開示するため、主要アイテムの製品ライフサイクル(材料調達・製造・輸送・使用・廃棄)で排出される温室効果ガス排出量(カーボンフットプリント)もプリントするなど徹底している。
アシックス アパレル・エクィップメント統括本部 開発部マネージャーの大堀亮氏が、室内外の寒暖差に対応した機能や製品の環境負荷低減について説明した
アシックスは「すべての人々の将来世代に続く心身の健康に貢献することを使命とし、そのためには健やかな地球環境が不可欠」としている。また選手とファンをつなぐイベントも予定している。パリ夏季五輪では公式ウェアの端材を使ったミサンガをつくって応援の気持ちを選手へ届けたが、ミラノ冬季五輪でもチャームづくりのワークショップを開催していく。
アースデイ東京2024のアシックスブースで、TEAM JAPANパリ2024応援企画「TEAM JAPAN ミサンガ ワークショップ」を開催。
パリ2024大会に挑むTEAM JAPANの選手にミサンガを届けよう!
アシックスはTEAM JAPANゴールドパートナー(スポーツ用品)、JPCオフィシャルスポンサー(スポーツ用品)です。 https://t.co/o8Z27ZxkXI pic.twitter.com/LdqXRxX7Pf
— ASICS Japan (@ASICS_JP) April 18, 2024
公式ウェアの端材を再利用したチャームとスペシャルゲストのパリ夏季五輪代表の宮食行次選手(ゴールボール男子)と江村美咲選手(フェンシング)。パリ夏季五輪でもらった応援やミサンガが力になったと語り、夏季から冬季へのバトンパスのメッセージを届けた。
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