第78回「広告電通賞展」開幕 社会課題テーマの広告が集結、「モナ・リザに触られる」限定展示も

社会に刺激を与える「広告クリエイティブ」の意義

今年度の「広告電通賞」の受賞作品を紹介する「第78回広告電通賞展」が11月7日に始まった。会場は東京・汐留の「アドミュージアム東京」で、会期は同月29日まで(日曜・月曜休館)。広告電通賞は、国内の優れた広告・コミュニケーション活動を顕彰する賞だ。展示会では、総合賞を受賞したサントリーホールディングスの作品群をはじめ、社会課題に焦点を当てたトピック作品や特別賞受賞作などを展示している。

「モナ・リザ」に「触られる」感覚を体験できる

11月7日・8日の2日間限定で、特別賞を受賞した「ENTOUCHABLE MUSEUM -超さわれる美術館」の現物展示も行う。視覚障害者がアート作品を楽しめるよう、「触覚」を通じて情報を伝えるハプティクス技術を活用した作品。体験者が穴に手をかざすと、モニターに映し出されたモナ・リザの映像に自分の手も重なって表示される。モナ・リザが動き出して話しかけ、体験者の手に触れると、風の刺激によってまるでモナ・リザに「触れられている」かのような感覚を味わうことができる。

「ENTOUCHABLE MUSEUM -超さわれる美術館」は、電通デジタルとNPO法人「八王子視覚障害者福祉協会」が共同で企画し、昨年12月20日〜22日に東京ミッドタウン日比谷で開催された。テーマは「触って、聴いて、全身で体感する不思議な美術館」。絵画を“見る”のではなく、触覚や聴覚を通じて絵画のストーリーを体感できるイベントだ。

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