EC・リテールメディア支援にもパズルのデザイン力を活用
伊藤忠商事の100%子会社「伊藤忠インタラクティブ」(IIC)は11月12日、広告クリエイティブを手掛けるパズル(東京・渋谷)の事業を譲り受けることに合意した。IICはグループ内で担うビジネスデザインの領域にパズルの技術と人材を取り込み、アウトプットの質を高める狙い。11月13日にはIIC本社(東京・港)で、IICの三輪宗久社長とパズルの岡田行正社長がIIC社員向けに説明を行った。
伊藤忠インタラクティブの三輪宗久社長(左)、パズルの岡田行正社長。11月13日に開催された説明会の様子
パズルのブランド、拠点およびチーム体制は継続される一方、法人格としては事業譲渡後に解散・清算手続きに入る方針であり、具体的な時期は未定としている。従業員については、希望者がIICへ移籍する形をとり、中核人材を含む多くが移籍する見込みで、移籍者数は「数十人」としている。岡田社長は来年1月にIICの役員へ就任し、新設部署の部長を兼任して、パズルを中心としたプロダクション事業を管轄する予定だ。
伊藤忠商事は、ITシステムの設計・実装を担う「伊藤忠テクノソリューションズ」、カスタマーサポートやマーケティングBPOを担う「ベルシステム24」などと連携し、「伊藤忠デジタルバリューチェーン(DVC)」を構築している。コンサルティングからデータ分析、ビジネスデザイン、ITシステムやオペレーションの構築・運用まで総合的に支援し、企業のDX推進を後押ししている。
