マクロミルは11月25日、「食品」と「日用品」の中で何が買われたかを振り返る「みんなが買ったものランキング2025」を発表した。ランキングは、消費者購買履歴データ QPR™のカテゴリ別の購入金額の伸びから作成。データの集計期間は2025年1月1日から10月16日まで。ランキング中のカテゴリは、JANコード商品情報データベースを採用した。
食品部門の第1位は「食品福袋など」で前年比54.9%増
食品部門の第1位は「食品福袋など」*¹で、購入金額は前年比54.9%増。このカテゴリの伸長は、カルディの「カルディ食品福袋」や「猫の日バッグ」、ローソン「創業祭詰めすぎチャレンジ福袋」など、お得感と限定性を備えた企画商品がけん引した。【図表1】
*¹ JICFS分類は「その他食品」
【図表1】みんなが買ったものランキング2025【食品部門】
一方で、人への贈答品を多く含む「食品贈答品」は第209位で前年比11.8%減、「酒類を含むセット商品」はランキング第212位で同12.1%減となった。物価高や実質賃金低下の影響か、「誰かへの贈り物」よりも「お得感のある自分へのご褒美」への需要が高まっている傾向がある、と分析【図表2】。
【図表2】食品部門、需要は「誰かへの贈り物」から「お得感のある自分へのご褒美」へ
価格高騰も2位は「米」、3位は「米粉」に
食品部門の2位は「米」で、購入金額は前年比48.2%増。また、購入単価も同63.6%増となっており、継続する価格高騰による影響であることがわかる【図表1】。なお、2025年秋の新米が発売される前には価格が低下するといった見方もあったが、購入金額には変化がなかった【図表3】。

