店舗内装だけでなく、動線にもこだわり
バンダイナムコエクスペリエンスは12月5日、「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の人気作品「ONE PIECE」初の公式旗艦店「ONE PIECE BASE SHOP」をオープンする。場所は新宿マルイ本館4階(東京・新宿)で、施設面積は1185平方メートル。先行する「ジャンプショップ」や「麦わらストア」といった物販店とは異なり、ショップ全体で作品世界を表現した体験型施設となっている。
「ONE PIECE」の世界観を表現した「ONE PIECE BASE SHOP」
「エントランス」では、ONE PIECE BASE SHOPでしか見ることができないオリジナル映像が360度を取り囲むようなスクリーン演出で上映される。そこから複数の出口が伸び、店舗コンセプト「進路は自由、航路は無限」を象徴するように、来店者が自らの進路を選ぶかのような構造となっている。また、ショッピングバスケットは、作中に登場する海賊船「サウザンド・サニー号」をかたどったデザインだ。
店内は大海原や島をモチーフとしており、通路は海路を思わせる青い道で構成される。主人公ルフィが冒険してきた島々を想起させるエリアには、このショップのために開発された新商品が並ぶ。12月に発売される約800アイテムのうち、約500アイテムが同店限定商品であり、その後も継続的に新商品が投入され、多彩なラインアップが展開される予定だ。
最終的にはすべてのエリアを回遊できるよう動線が設計されているという。決まったコースは存在せず、来店者が自由に店内を巡り、グッズを「自分のお宝」として探しながら「航海気分」で楽しめる設計だ。
集英社 少年ジャンプ編集長の中野博之氏(左)、バンダイナムコエクスペリエンスの川﨑寛社長
グッズのほか、400以上のキャラクターデザインから選んでその場でTシャツをプリントできる「ONE PIECE ORIGINAL T-SHIRT PRINT」、パーツを組み合わせて自分だけのアイテムを作れる「ONE PIECE DECORATION STAND」、深海からサルベージするようにお宝をつかみ上げるクレーンゲーム、「シャボンディ諸島」をイメージした巨大ガシャポンが登場する「ONE PIECE PLAY GROVE」など、さまざまな体験施策を用意している。
メディア向けの内覧会で、バンダイナムコエクスペリエンスの川﨑寛社長は「バンダイナムコグループが一丸となって進めてきたプロジェクト」と説明。「新宿から新たな体験価値を発信し、広がっていく拠点となることを期待している」と話した。
集英社の少年ジャンプ編集長で、ワンピースメディア担当の中野博之氏によると、同店は先行する「ジャンプショップ」や「麦わらストア」のような物販店と異なり、ショップ自体の魅力を体験できる空間を目指したという。
中野氏は「麦わらの一味の冒険を追体験するような気持ちで楽しんでいただければ」と述べ、「ただし、お会計時に“お宝払い”は受け付けていないのでご了承いただきたい」と、作品にちなむユーモアを交えた。


