過去には坂口憲二や濱田岳も起用
「ガスター10(テン)!」のフレーズで知られる胃腸薬のテレビCMが、8年ぶりに放映され話題となっている。俳優の山本耕史を起用し11月20日から放映を開始。近年、胃痛に悩む若年層が増加していることから、30~40代男女に向けて訴求する狙い。製品の認知度は高い一方で、効果を十分に理解している人が少ない課題があり、「胃痛」への効果を分かりやすく伝える新クリエイティブの開発とパッケージリニューアルに至った。
ガスター10「胃痛だ!今だ!(プレゼン準備)」篇
CM「胃痛だ!今だ!(プレゼン準備)」篇では、山本が仕事中の重要な場面で急な胃痛に襲われた人をレスキューする姿を描き、「今すぐ止めたい胃痛には『ガスター10』で速攻アプローチしてほしい」というメッセージを込めている。
印象的なフレーズ「ガスター10!」について、第一三共ヘルスケア 広告宣伝グループの中谷直博氏は、1997年から2010年までイメージキャラクターを務めた俳優・西村まさ彦の印象が強く残っていると見ている。「西村さんの力強い『ガスター10!』の発声や、上着をバッと開くと胸から立体文字が飛び出す演出を覚えている方も多いのではないでしょうか」と話す。
その後、2010年に俳優の坂口憲二、2016年に俳優の濱田岳を起用したCMを放映。2024年には胃痛に悩むビジネスパーソンに向けてラジオ広告・交通広告を実施し、ラジオ広告では、西村が14年ぶりに音声出演した。
長年放映されていないにもかかわらず、新CMの放映前からSNS「X」(旧Twitter)では「ガスター10のCMかなり前のはずなのに『ガスタ〜〜〜テン‼️』と勢いよく言える人が多い気がする」「ガスター10のCMまだ覚えてます」といった投稿が見られていた。放映後は「ガスター10のCMキター!」といった復活を喜ぶ声も寄せられた。
ガスター10「胃痛だ!今だ!(プレゼン準備)」篇(15秒)
山本の出演は今回が初。中谷氏は「山本さんの力強い演技と頼りがいのあるキャラクターが、ガスター10の世界観に合致している」と起用理由を説明。「力強い『ガスター10!』の発声も印象的で、胃痛の際に思わず商品を思い出してしまう仕上がりになっている」と述べた。
ターゲットは30~40代男女であるが、近年は男性に加えて女性で胃痛に悩む人が増加しているデータもあり、「胃痛だ!今だ!(プレゼン準備)」篇では女性が胃痛に苦しむ姿も描いている。
Webムービーも11月20日から公開されている。山本が「テレビの生放送」「長いセリフ」「学校公開の挨拶」など、思わず胃が痛くなりそうな瞬間を自身のエピソードとともに語る内容で、コメントと力強い「ガスター10!」のフレーズで構成されている。

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