「無印良品」20年間の企業広告を銀座で展示 45周年記念で

良品計画は11月28日より、ATELIER MUJI GINZA(無印良品 銀座)にて、企業広告の変遷を紹介する展覧会「無印良品の企業広告 2003-2025 展 -なにもないがすべてがある-」を開催する。会期は12月14日まで。入場は無料。

本展は、無印良品誕生45周年を迎える節目に、同社が約20年間にわたり発信してきた企業広告を体系的に振り返る企画。時代や社会環境が変わるなかでもブランドが一貫してきた思想を、コピー・写真・映像・空間構成を通じて提示する。

展示では、2000年代以降の代表的な企業広告を年代順に紹介。社会や暮らしへの視点を投げかけてきたコピーやビジュアルが並び、言葉の背景にある思想や問いを来場者が立体的に読み取れる構成になっている。また、2025年8月に発表された新企業広告「水や空気のように。」の全12ビジュアルも公開。会場の吹き抜け空間(4〜6階)を活用した大規模展示が行われる。

企画協力・空間デザインおよびグラフィックデザインを担当したのは、デザイナー 原研哉氏と日本デザインセンター 原デザイン研究所。写真は藤井保氏、片桐飛鳥氏、上田義彦氏、伊藤彰浩氏ら、映像は上田義彦氏と深尾大樹氏が担当するなど、同ブランドの広告制作を支えてきた主要クリエイターが参加している。会場施工はHIGURE 17-15 cas、運営はATELIER MUJIが担う。

会期中には、原氏と上田氏によるトークセッションも12月12日に予定されており、広告制作の背景や表現意図を掘り下げる機会となる。2026年春には「無印良品 グランフロント大阪」での巡回展も計画されている。

ATELIER MUJI GINZAは、暮らしや社会を見つめ直すための“学びの工房”として、アート・デザインを切り口に多様な企画展示を行ってきた。本展では「広告」を起点に、無印良品が向き合ってきた社会観や生活者観、そして思想の変遷を再考する場を提供する。

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