サンリオは12月11日に、ソーシャルVRプラットフォーム「VRChat」上に、常設型のバーチャルテーマパーク「Virtual Sanrio Puroland」をオープンする。24時間365日アクセスできる“進化し続けるパーク”として、同社が推進するIPプラットフォーマーとしてデジタル領域を強化する狙いがある。
© 2025 SANRIO CO., LTD. 著作 株式会社サンリオ
同パークは、サンリオが2021年から開催してきたVR音楽フェス「Sanrio Virtual Festival」シリーズ(累計来場者数1000万人以上)を土台に構築。これまで単発イベントとして展開してきたデジタル施策を常設化するもので、バーチャル空間における新たなIP発信の拠点と位置付ける。
バーチャルパレードやクリエイター共創プロジェクトを展開
オープンと同時に、複数の公式コンテンツを公開する。目玉となるのが、新作バーチャルパレード「Spooky ‘n’ Sweet Mansion」。サンリオ初のバーチャルイマーシブショーで、監督は篠田利隆氏、制作はGugenkaが担当する。
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さらに、バーチャルタレント・KizunaAI(キズナアイ)の世界を表現した「KizunaAI Dream Garden」も公開。衣装展示、映像コンテンツ、フォトフレームなどを通じて、KizunaAIの世界観を体験できる。
©︎KizunaAI
中長期プロジェクトとして「8Puronicles」も始動。出会いと再会をテーマに、クリエイターとユーザーが共創する8つの物語シリーズを展開する。今年度は2つの物語を公開する予定で順次リリースしていく。
キャラクターの“部屋”やVTuber向けスタジオも常設化
常設コンテンツとして、サンリオキャラクターの“お部屋”をテーマにした「VIRTUAL PURO RESIDENCE」を順次公開。バーチャル空間内でキャラクターの世界観に没入できる仕様となっている。また、VTuberや配信者向けに活用できる「VIRTUAL PURO STUDIO」も新設。作品制作やライブ配信など、クリエイター活動をサポートする機能を持つ。
これらの取り組みでは、個人クリエイターが制作するユーザー生成コンテンツ(UGC)/ユーザー生成IPとの連携も重視し、広く“共創”を促す構造となっている。
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一部を除き無料で利用可能 26年2月に大型フェス開催も
「Virtual Sanrio Puroland」は、一部を除き無料で利用できる。有料コンテンツの詳細は後日公式サイトで案内される予定。また、関連企画として、VR音楽フェス「Sanrio Virtual Festival 2026」の開催も決定した。期間は2026年2月8日から3月8日まで、会場は「Virtual Sanrio Puroland」内に設置される。








