10年越しの「おばあちゃんの想い」がSNSで話題に アトリオン製菓の寄り添い対応が好評

「ハイレモン」「ヨーグレット」で有名なアトリオン製菓(長野県須坂市)のSNS投稿が話題になっている。11月26日、一般ユーザーが「顧客のおばあちゃんからお礼にもらったお菓子が、賞味期限切れから10年以上経過していた」というエピソードを「ハイレモン」の写真とともに投稿。おばあちゃんは「孫が来たときにあげようと買っておいた」と語っていたといい、長年会えていない背景を含めた切ない物語として拡散した。

写真 11月27日の投稿

11月27日の投稿

この投稿に対し、アトリオン製菓が反応。「ずっとお孫さんを想う素敵なおばあちゃんのお気持ち込みで当社のアーカイブに加えさせてください」と投稿し、賞味期限内の製品と交換することを提案。この「寄り添い投稿」が大きな共感を呼び、反響が拡大した。

反響を受け、アトリオン製菓は翌27日に改めて投稿。「出過ぎた投稿に多くのコメントをいただき本当にありがとうございます。ポスト主様の心に沁みるエピソードに、思わず前に出てきてしまいました」と感謝を述べた。

さらに、「あなた誰?というお声もたくさん頂戴しました」とし、同じ投稿で企業概要も紹介。長野県須坂市で菓子を製造するメーカーであり、2023年に明治グループから独立し、ヨーグレットやハイレモンのブランドを引き継いだ企業であることを説明した。

同投稿は185万件の表示、140件超のコメントを集め、「遠足の決められた予算の中でも必ず買ってました」「子どもの頃から兄妹で好きでした」など、生活者からの温かい声が多数寄せられている。

過去にはSNSでの苦い経験も

アトリオン製菓の山下奉丈社長は、今回の一連のやり取りを通じて自社の存在意義について改めて確認する機会になったと振り返った。「お菓子は人と人とのコミュニケーションに使われ、思いが込められることで、深い意味が宿る」と強調。おばあちゃんが孫のために「ハイレモン」を用意してくれていたことに喜びを示した。

おばあちゃんが10年間「ハイレモン」を保管していたことにも驚きを示した。「賞味期限切れの商品を推奨する意図はないが、誰かの気持ちが込められたまま受け継がれてきた点は、私たちが大切にしたい価値そのものだ」と語った。

次のページ
1 2
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ