1849年の創業以来、インテリア商品の開発・提供を行っているサンゲツは、12⽉5⽇まで、東京・赤坂の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて、「壁を装う展 – Wall Covering and Beyond」を開催中だ。
本展は、サンゲツがコンテンポラリーデザインスタジオ「we+(ウィープラス)」を迎えた、「壁装材」をデザインと⽂化の視点から再解釈するリサーチプロジェクトの企画展だ。
we+は、リサーチと実験に⽴脚した⼿法で、新たな視点と価値をかたちにするコンテンポラリーデザインスタジオ。林登志也氏と安藤北⽃氏により2013年に設⽴した。利便性や合理性が求められる現代社会で、⾒落とされがちな多様な価値観を⼤切にしながら、⾃然や社会環境との親密な共存関係を築くオルタナティブなデザインの可能性を探究している。研究を起点とする⾃主プロジェクトを国内外で発表。そこで得られた知⾒を⽣かし、R&D、インスタレーション、プロダクト開発、空間デザイン、アートディレクションなど、さまざまな企業や組織のプロジェクトを⼿がけている。
日本の壁紙は、⾃然環境や住宅様式の変遷、海外⽂化との交流を背景に、素材や技術の進化を 積み重ねながら、世界の壁紙とは異なる独⾃の発展を遂げてきた。現在では住まいに⽋かせない「壁装材」として、暮らしの中で多様な役割を果たしているという。
今回we+は、サンゲツがこれまで⼿がけてきた数万点におよぶ壁紙の、その豊富なアーカイブにある素材や技術、構造などに注目。会場を4つのコーナーに分けて、これらのアーカイブを起点に、「壁を装う」という⽂化の本質に迫り、素材と技術の進化、そこに宿る美意識の多様性をたどりながら、⽇本の壁装材⽂化の奥深い魅⼒を再発⾒すると共に、これからの壁装材のあり⽅を提⽰する。
壁を装う展 – Wall Covering and Beyond
| 会期: | 開催中~12⽉5⽇(⾦)まで |
| 会場: | 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3 |
| 時間: | 10:00~19:00 *会期中無休 |
| 入館料: | 無料 |

