「相談に 乗るよなふりして 俺自慢」  あなたの周りにも人の話を聞いているようなふりだけしているオレオレ系上司はいませんか?

リーダーシップ習得の最後の砦! あなたたちのためのリーダーシップとは?

「アドタイ」読者の皆さんと「リーダーシップ」について考える本連載も4回目です。この連載では、私が本物のリーダーシップに不可欠な3大能力と考える「考」「響」「伝」について解説してきました。

改めて「考」「響」「伝」をおさらいしてみましょう。

・「考」:どんな状況でも継続して結果を出し続ける戦略的思考能力
・「響」:心に響き、圧倒的共感と行動を喚起する、コミュニケーション能力
・「伝」:個人、チームの成功を再現性のある”型”にして伝える能力

これまでのコラムで、「考」と「響」は解説してきました。今回は、リーダーシップ習得の最後の砦!最も難易度の高い「伝」について解説していきます。

ちなみに

初回のコラム

で触れましたが、私が「考」「響」「伝」と分けた理由は、「誰の成長のためのリーダーシップなのか?」ということと関係します。簡潔に言えば「考」は「私」の成長のためのリーダーシップです。部下や後輩などチームを率いる状況になくとも、戦略的思考能力を持たなければ、自分自身が進むべき方向すら、わからずに迷子になってしまいかねない。ですから「私」の成長のためのリーダーシップが必要であり、それが

「考」の章で説明

した内容です。

次の「響」

とは、「私たち」の成長のためのリーダーシップ、つまりはチームとして機能するために必要なリーダーシップスキルで、「考」のIから「響」のWeへと主語が変わります。

そして最後の「伝」は、私でも私たちでもなく「あなたたち」のためのリーダーシップです。主語から「私」という視点が抜けて、他者の成功のために心血を注げる状況となることです。つまりは、「伝」の能力とは、自分を忘れて他者のために向き合う姿勢であり、自己から利他へのシフトとも言えます。それゆえ、私が「最後の砦」とお伝えしたように「伝」を身に着けるには、自己認識(肯定)力、自己管理力、自発的モチベーション力、共感力、まず自分自身が“変化”になる力などを習得する必要があります。

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奥山 真司
奥山 真司

2021 年 2 月、 Google 日本法人代表に着任、 Google 日本法人のビジネス成長および運営を統括。
1989 年にプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)に入社。マーケティング領域にてキャリアを積んだ後、2008 年より P&G Korea の社長、2012 年より P&G ジャパンの代表取締役社長を歴任。
2016 年からは、江崎グリコの常務執行役員マーケティング本部長として、同社の国内ビジネスおよびマーケティング組織を管掌。中長期の企業戦略および人材開発計画の策定にも携わる。
30 年以上のキャリアを通じ、組織の面でのダイバーシティ & インクルージョンプログラムの推進に尽力している。
早稲田大学卒、英文学、言語学の学位保有。
※このコラムは著者の個人的な体験と学びに基づくもので、所属組織の代表としての発信ではありません。

奥山 真司

2021 年 2 月、 Google 日本法人代表に着任、 Google 日本法人のビジネス成長および運営を統括。
1989 年にプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)に入社。マーケティング領域にてキャリアを積んだ後、2008 年より P&G Korea の社長、2012 年より P&G ジャパンの代表取締役社長を歴任。
2016 年からは、江崎グリコの常務執行役員マーケティング本部長として、同社の国内ビジネスおよびマーケティング組織を管掌。中長期の企業戦略および人材開発計画の策定にも携わる。
30 年以上のキャリアを通じ、組織の面でのダイバーシティ & インクルージョンプログラムの推進に尽力している。
早稲田大学卒、英文学、言語学の学位保有。
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