サッポロホールディングスのグループ企業であるサッポロビールは12月5日、同社が販売するRTD*¹カテゴリー商品の2025年年初累計販売数量が、前年の年間販売数量超えを達成したと発表した。前年超えを記録するのは、5年連続。サッポロ史上過去最高売上*²を更新中だ。
*¹Ready to Drink の略。栓を開けてそのまま飲めるアルコール飲料。
*²サッポロビールのRTD年初累計売上実績が、2024年までの各年のRTD年間売上実績を上回っている
サッポロによると、好調の要因は5つ。①酒類を取り巻く環境やお客様の意識変化に対応した商品ラインナップを取りそろえたこと、②「サッポロ 濃いめ」ブランドの伸長、③「サッポロサワー 氷彩1984」の新発売、④「サッポロ 男梅サワー」ブランド世界観浸透、⑤「サッポロ 濃い搾り」ブランドの伸長 としている。
以下、各要因におけるサッポロホールディングスの見解。
①酒類を取り巻く環境やお客様の意識変化に対応した商品ラインナップ
近年、酒類を取り巻く環境の変化に加え、消費者の価値観やライフスタイルの多様化により、お酒の飲用シーンやニーズにも変化が生まれている。このような市場やお客さまのニーズに対応した、食事と一緒に楽しめる新しいお酒の提案や、多彩なRTD市場に“異彩”を放つ個性豊かなブランドポートフォリオの提案が広くお客さまに受け入れられたと考えている。
②「サッポロ 濃いめ」ブランドの伸長
「サッポロ 濃いめ」ブランドは、居酒屋で提供されている手搾りサワーのような味わいを特長に、味によるコストパフォーマンスの高さが好評。主力商品である「サッポロ 濃いめのレモンサワー」も好調に推移している。また、2024年9月には「サッポロ 濃いめのグレフルサワー」、2025年1月には「サッポロ 濃いめのレモンサワー 重ね檸檬」を通年発売するなど、ラインナップを拡充してきた。
さらに、2025年6月には「伯方の塩」とコラボした限定品を発売するなど、「濃いめ」ブランドならではの限定品を展開することで、これまで以上に幅広いお客さまに「濃いめ」ブランドを楽しんでいただくことができたと考えている。
③「サッポロサワー 氷彩1984」の新発売
「サッポロサワー 氷彩1984」ブランドは、2025年2月に販売を開始。食中酒へのニーズが高まるRTD市場において、繁盛店で長年提供されてきた味が、新しいお酒の提案として広く受け入れられた。4月・7月・10月に季節に合わせた限定品を発売したことで、氷彩ブランドの魅力を継続的に発信し、お客さまに新たな楽しみ方を提案することができた。これにより、新規顧客拡大に繋がったと考えている。
④「サッポロ 男梅サワー」ブランドの世界観の浸透
「サッポロ 男梅サワー」ブランドは梅干しサワー専門ブランドとして魅力を高めてきた。2025年5月にパッケージデザインを一新し、しっかりとした梅干し感を感じられるパッケージに変更。6月には、男梅の味わいをお客さまに表現してもらうキャンペーンを実施し、寄せらせたコメントの中から厳選したものを限定デザインパッケージとして展開した。これらの活動により「男梅サワー」の独自の世界観が伝わったことで共感を醸成し、これまで以上に愛されるブランドへ成長することができたと考えている。
⑤「サッポロ 濃い搾り」ブランドの伸長
「サッポロ 濃い搾り」ブランドは、居酒屋で提供されている手搾りサワーのような味わいが特長。2025年4月に「サッポロ 濃い搾りグレフルサワー ノンアルコール」の通年発売を開始し、これまで以上に幅広いお客さまに「サッポロ 濃い搾り」ブランドを楽しんでいただいたことで、ブランド合計の売上実績が前年を超えた。

