コロナビール、五輪で“ノンアル戦略”を世界展開 国内は野沢温泉でプロモーション

パリ五輪でのシェア拡大を受けてパートナー延長

ベルギーに本拠地を置くビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)は、ノンアルコールビール「コロナ セロ」を中心としたグローバル戦略を、オリンピックを基軸に加速させている。2024年から2032年まで国際オリンピック委員会(IOC)のワールドワイドパートナーを務める同社は、ビールブランドとして初めてトップパートナーに就任した。

2024年夏のパリ夏季五輪での手応えを踏まえ、2026年ミラノ・コルティナ冬季五輪に向けた取り組みが日本でも本格化している。日本法人ABインベブジャパンのマーケティング責任者マヤ・ケアンズ氏は、パリ大会を「ブランドにとって大きな転換点だった」と振り返る。同氏によれば、コロナ セロはオリンピックの圧倒的なリーチを背景に展開国が19カ国から55カ国以上へ広がり、「販売数は24年比で二ケタ成長を記録した」という。グローバル露出によって、ブランドが一気に認知・選択される環境が整ったことが背景にある。

この結果により、ABインベブと五輪のパートナーシップは2028年までだったが、パリ五輪後に2032年まで延長した。契約延長に対して「全世界が集まる、観るようなイベントに対して、単一のキャンペーンではなく、グローバルキャンペーン、CMやコンテンツ、イベントなどファンとの接点をあらゆる角度から提供してきたことがIOC側からも評価された」とケアンズ氏は説明し、イベント前後を含めた“長期的なブランド経験”の創出こそが同社の目指す方向性だと語った。

W杯に続き五輪でも公式パートナーに

同社が五輪スポンサーに就いた経緯について、ケアンズ氏は「長年スポーツイベントに関わってきた経験が基盤にある」と話す。ABインベブ傘下のバドワイザーはFIFA(国際サッカー連盟)の公式パートナーとしてワールドカップ(W杯)に40年携わっており、スポンサー活動は同社にとって特別なものではない。同氏は「ブランドと競技の相性、そして提供価値に応じてパートナーシップを選んでいる」と述べ、五輪参入が戦略的判断の延長線上にあると語った。

次のページ
1 2
この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ