山寺宏一演じるスマホで電車内の不安を描く ソフトバンク「撮られてるかもミュージカル」

ソフトバンクは12月16日、公共交通機関でのスマホ利用にまつわる不安をテーマにしたWebCM「撮られてるかもミュージカル」を公開した。声優・山寺宏一氏がスマホを擬人化したキャラクターを1人4役で演じる。企画制作は電通とギークピクチュアズ。

同社は今春から、スマホキャリアとしてのソフトバンクのブランド姿勢を体現するCMを展開。今回は第4弾として、公共機関で感じる「スマホで撮られているかもしれない」という不安に着目した。

企画のきっかけは、同社が実施した調査で、公共交通機関で「他人のスマホカメラが自分に向けられているように感じた」、「スマホで撮影していると誤解されているかもと感じた」経験のある人が多いと判明したこと。また調査では、20代以下や30代といった若い世代ほど不安を抱く傾向が強いことが明らかになっている。

企画を担当した電通zero クリエイティブディレクターの水本晋平氏は、同シリーズについて「スマホを売るだけではなく、スマホと社会の関係性そのものを改めてデザインするブランドになることを目指して、企画を重ねてきた」と話す。

「スマホは今や、所持率がほぼ100%に達した生活必需品です。だからこそ、機能や料金だけでなく、社会に対してどんなスタンスを示すブランドであるかが、これまで以上に問われていると感じます。社会に対して何かを発言することには勇気が要りますが、その勇気を持たないブランドは、生活者から本当の意味で愛されることはないと信じて、企画してきました。

今回のCM企画は、クライアントも含めたチームの中に、『撮られているかもしれない』と不安になる人もいれば、『撮られていると思われているかもしれない』と不安になる人もいるという気づきから始まりました。そんな自分たち自身の中にある確かなインサイトを出発点にしています。この広告が存在しない世の中より、存在する世の中のほうがいい。チーム全員がそう信じられる表現を目指して制作しました」(水本氏)。

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