Canva、初オリジナルIP「とくめいとななし」開発 あえて“個性を持たないキャラクター”にした理由とは

Canva Japanは12月19日、同社が独自開発したキャラクター「とくめいとななし」の素材やテンプレートを提供することを発表した。Canvaプラットフォーム上で5,000点の素材と200点のテンプレートが展開され、無料ユーザーを含めたすべてのCanvaユーザーが利用可能になる。

「とくめいとななし」。

「とくめいとななし」は、「とくめい」という名の男性と「ななし」という名の女性のキャラクター。昨今、Canvaが利用されるシーンは教育、ビジネス、行政、個人と多方面に広がっていることをうけ、特定のジャンルに限定されない素材へのニーズに応えるべく、“新しいキャラクターIPの使われ方”の提案として「とくめいとななし」を自社で初開発したという。

Canva Japanによると、一般的なキャラクターIPは強固な設定を持つことが魅力である一方で、イラスト素材としては使用できる場面が限定されるという課題があるが、設定そのものを可変とし、“利用者が意味を乗せる余白”を持たせるために「とくめいとななし」を制作したという。

固定された世界観や背景を持たず、年齢も職業も関係性も使われ方によって変化する“個性がないキャラクター”として訴求することで、キャラクター駆動型デザインという新たなアプローチのデザインを提案していく方針だ。

Canva Japanカントリーマネージャーである高橋敦志は、次のように述べる。
「あらゆるデザインニーズに応えるプラットフォームとして、今回Canva Japanが初めて独自キャラクター素材を開発しました。これまでは、クリエイティブデザインのアクセントになるような素材の拡充を推し進めてきましたが、その場に馴染んで溶け込むような『とくめいとななし』は、ユーザーのクリエイティブを尊重しつつ、ジャンルを問わずどのような世界にも利用いただけるように設計されています。皆さんのデザインの中に登場することで、生み出す数々の物語に寄り添っていく存在になることを願っています」(高橋氏)。

また、キャラクターIPとしての活用第一弾として、「とくめいとななし」の漫画が、小学館から発売される新しいマンガ雑誌「コロちゃお」に登場する。この漫画は、『ケシカスくん』の作者として知られる漫画家の村瀬範行氏が制作している。

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