「PRアワード2025」表彰式 石川県が“命を守る広報”の重要性を力説

日本パブリックリレーションズ協会は12月10日、「PRアワード2025」の表彰式を時事通信ホール(東京・中央区東銀座)にて実施。当日は受賞事例の関係者が一堂に会した。

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優れたPR事例を選考・顕彰する本アワード。1961年の「PR活動顕彰」から始まり、2001年に「PRアワードグランプリ」へと改称。今年からは新審査委員長・田上智子氏のもと「PRアワード」と改称し、オリジナルロゴを制作するなど、新たな歴史のスタートを切った。

今年度は全98件の応募の中から、審査を経てグランプリ、ゴールド、シルバー4件、ブロンズ5件、審査委員特別賞1件の全12件を選出。昨年の応募件数(80件)を超え、さらなるPRの盛り上がりを見せる結果となった。

刷新されたロゴ

刷新されたロゴ

受賞の決め手になった3つの評価基準

開会式では、審査委員長を務めた田上氏が全体の講評を行った。田上氏は、全エントリーに対して「課題に真摯に向き合い人々の心を動かし、社会を少しでも良い方向に導きたいと動いたPRパーソンたちの魂の記録でした」と深い敬意を表明。

審査では、手法としてのPRではなく“思想としてのパブリックリレーションズ”、すなわち社会をより良くするための未来志向の実践があったかを問い続けたという。具体的な審査基準として、「オーセンティシティのある戦略(必然性)」「マルチステークホルダーとの共創(対話)」「パイオニアシップ(覚悟)」の3つの観点を挙げた。田上氏は、「企業や組織の利益を超えて、社会や事業の課題解決と人々の幸福に貢献するというPRの最も崇高な目的を体現してくださった」と感謝を述べ締めくくった。

審査講評を述べた新審査委員長・田上智子氏

審査講評を述べた新審査委員長・田上智子氏

命を未来につなぐ能登半島地震の広報

その後の受賞者プレゼンテーションでは、ブロンズ、シルバー、ゴールドの順に受賞者たちが登壇。施策の意図や想い、知られざる裏側などが語られた。

式典の様子

式典の様子

最後に登壇したのは、グランプリを受賞した「PRパーソンの未来予測を、災害対応に応用 『能登半島地震 命を守る災害対応リアルタイム広報』」(事業主体:石川県/エントリー会社:博報堂/北陸博報堂/博報堂プロダクツ/オズマピーアール/レオン)。

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