「ジャパン・プライド」を再提示
元日付の新聞各紙に掲載される広告には、広告主の意思や社会に向けたメッセージが並ぶ。トヨタ自動車は2026年の元日広告に高級車「センチュリー」を選んだ。全国紙と地方紙を含む計60紙に掲載された同広告は、昨年の「ジャパンモビリティショー」で話題となったオレンジ色のクーペを、日の出や鳳凰にも見える緋色(ひいろ)のビジュアルの中心に据えた構図が印象的だ。
トヨタは例年、元日広告を展開しているが、センチュリーを主役に据えるのは珍しい。昨年に独立を宣言したセンチュリーブランドが「日本の誇り」を背負っていくことを改めて示す狙いがある。その思いと狙いを取材した。
トヨタの2026年の元日広告(全30段)
2025年の「ジャパンモビリティショー(JMS2025)」において、センチュリーを含む各ブランドの再構築を発表。当日のプレゼンテーションで、豊田章男会長がセンチュリーについて「ものづくりを通じて日本の心、ジャパン・プライドを世界に」と語り、社員にとどまらずSNSでも感動の声が広がったという。
プレゼンでは、豊田会長はセンチュリー誕生から半世紀以上が経過した現在、日本が「失われた30年」を経て存在感を失いつつあると指摘しつつ、「センチュリーはトヨタのブランドの一つではない。『日本の心』を世界に発信していくブランドに育てていきたい」と、オレンジ色のクーペに込めた思いを語っている。
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新年にあたり、緋色のセンチュリーのグラフィックとともに、そのメッセージを改めて多くの人へ届けたいという思いから、今回の広告を展開。トヨタ自動車プロジェクトディレクターの北澤重久氏は「『日本を再び活力ある国に!』。そんな思いで新年を迎えられた方がいれば嬉しい」と話した。
