ハンズは11月21日、今年8月に迎える創業50周年に向けた「ハンズ50周年に向けたメディア発表会」をハンズ渋谷店(渋谷区・宇田川町)で開催。これまでの歩みを振り返るとともに、50周年プロジェクトや渋谷店で進めている新たな取り組みについて発表した。
ハンズ代表取締役会長の高家正行氏(中央右)と、代表取締役社長の桜井悟氏(中央左)。歴代のユニフォームを着用した販売員と共に。
ハンズは1976年に神奈川県の藤沢で創業。当時の大量生産・大量消費へのアンチテーゼとして「手の復権」を掲げて生活文化の創造を目指してきた。その後、1978年の渋谷店開業を機に品ぞろえはDIYから生活領域へ拡大。2022年にはカインズグループの傘下となり、“新生ハンズ”として再始動した。これにより、商品供給はもちろんチェーンストアとしてのオペレーション機能も改善され、近年は出店・改装を加速。2025年2月期には32年ぶりに最高利益を更新した。
50年のあゆみについて説明する高家氏。
当日は、同社 代表取締役社長の桜井悟氏から50周年プロジェクトの始動が発表された。その象徴となるのが、50周年記念を記念したオリジナルロゴ。社員投票で過半数の支持を得て選定されたもので、新旧ロゴが交差する意匠とし、「これまで」と「これから」を同時に表現したという。記念ロゴは袋やイベントで活用する予定だという。
50周年を記念したロゴ。東急時代に長年親しまれていた「手」が復活。「過去を継承しながら次へと繋げていく」というブランドメッセージを背景に、手が数字の「5」に置いているようにも見える「これまでのハンズ」の歴史と、数字の「5」を持ち上げているようにも見える「これからのハンズ」の未来を表現したデザイン。
50周年を記念した特設サイトも公開。ハンズの歴史や思い出にまつわるコンテンツを順次展開するほか、メーカー各社とのコラボ商品、周年を迎える企業との共同企画など、100件以上のプロジェクトが進行していることも明かした。
また、渋谷店では昨年9月から50周年事業の一環として「生活編集図鑑プロジェクト」を推進。計24のスキップフロアが408段の階段で結ばれる独特な店舗構造を持つ渋谷店を、同社の歴史ある象徴的な店舗と位置付け。デジタル化が進む昨今に、あえて店舗で商品を見つけるまでの“迷う楽しさ”を体験してもらいたいという想いから始動した。
コンセプトは「訪れる図鑑」。図鑑をめくるように店内を巡り、夢中になって時間を忘れる体験を目指す。世界観を可視化する取り組みとして、『銭湯図解』で知られる画家・塩谷歩波氏にイラスト制作を依頼。単なるフロアマップではなく、店内の“ダンジョン感”を味わうためのアートとして提示する狙いがある。
なお、プロジェクトは店内謎解きイベント「感情の塔」や、マンホール関連グッズを500種類以上扱う「HANDS マンホールベース 渋谷」など多様な試みが満載。今後もリアル店舗ならではのワクワクした取り組みを続けていくという。
渋谷店の店内。24のスキップフロアという独特な建築構造を活かし、各フロア全く趣の異なる商品が豊富に並ぶ。
同社は今後も、特設サイトなどを通じて50周年事業に関する各種キャンペーンやイベントなどを発表していくとしている。






