日本ラグビーフットボール協会は1月23日、男子ラグビーワールドカップ2035の日本招致活動のキックオフ宣言を行い、招致活動を通じて発信していくメッセージとして「NO SIDE SPIRIT」を掲げることを発表した。
「戦いが終われば互いを讃え合う」精神を世界へ
日本ラグビーフットボール協会会長の土田雅人氏は記者会見で、なぜ日本がワールドカップを招致し世界一を目指すのかについて「単にラグビー競技の普及・振興のためではない。日本ラグビーだからこそこの世界に提供できるメッセージがあると信じている」と説明した。
協会が創立100周年を機に発信したいメッセージが「NO SIDE SPIRIT」である。これは「戦いが終われば、お互いを讃え合う、日本ラグビーに根付いた精神を表す言葉」だと土田会長は述べた。分断や格差が溢れる時代だからこそ、この精神が社会で必要とされるはずだという。
「この言葉を日本からの発信で社会、および世界の合言葉にしたい。そのような未来がワールドカップとともに実現すること。それが私たちの考えです」と土田会長は招致への思いを語った。
2035年にはより分断が進んでいるのではと危惧する。それを防ぐためには日本ラグビーの文化である「ノーサイド」が鍵になるのではと語る土田会長
ワールドカップ2019の成功を足がかりに
日本ラグビーフットボール協会は1月14日に、ワールドラグビーに対して男子ラグビーワールドカップ2035大会を日本で開催したいとする意向を伝え、立候補国協会としての申請を行った。2026年上半期に大会のモデルや事業規模など数字を試算してワールドラグビーに示し、2027年11月に正式決定する予定だ。なお、2035年までのラグビーワールドカップは、2027年オーストラリア大会、2031年アメリカ大会が予定されている。
エントリーした理由について記者会見では、2019年にアジアで初めて開催されたワールドカップの成功を足がかりに再び日本での開催を目指すことになったと説明。当時のキャッチコピーは「4年に一度じゃない。一生に一度だ。」だったが、「この大成功により、新たに『もう一度』を呼ぶ。そして世界一になる」という決意で再びエントリーしたと土田会長は語った。


