木村拓哉による本格的な殺陣(たて)を描いたモノクロCMが話題になっている。鉄鋼メーカーのヨドコウ(本社・大阪市)は、テレビCM「おさまるな。ヨドコウ 自分との闘い」篇を1月23日から放送開始。同社は創立90周年を迎えた2025年10月に、社名を「淀川製鋼所」から長年愛称として親しまれてきた「ヨドコウ」へ変更。「おさまるな。ヨドコウ」をキーメッセージとして、ブランドアンバサダーとして木村を起用した企業広告を展開している。
第2弾となる今回は、モノクロで描かれる内面世界で「もう一人の自分」と向き合う木村の姿を通じ、ビジネスにおける「心の在り方」を表現する狙いだ。
テレビCM「おさまるな。ヨドコウ 自分との闘い」篇
前回のCMでは「おさまるな」というキーメッセージのもと、木村が成長することの大切さを訴えながら、さっそうと箱の中から飛び出す姿を描いた。既存事業や自分たちの限界を象徴する「箱」から抜け出し、未来へ向かって挑戦していくヨドコウの決意を表現している。
今回は、ビジネスの現場で直面する「大事な局面での心の在り方」に焦点を当てた。「自分との闘い」をテーマに、太刀を手にした木村が、さまざまな苦悩や葛藤を抱えるもう一人の自分と対峙し、己の内にある弱い心を打ち破る姿を描いている。
木村は2006年公開の映画「武士の一分」や2017年公開の「無限の住人」などで殺陣を披露してきた。そうした経験をCM表現に生かす狙いがあったという。
「心の在り方」を表現するにあたり、心の内面世界を舞台に設定し、心象風景としてモノクロを採用した。担当者は、木村が戦う「黒い人間」や「最後の黒い塊」は、自分の心の中に渦巻く弱い心そのものだと解説している。
CMの見どころは、木村によるダイナミックで臨場感あふれる殺陣シーンだ。本格的な殺陣アクションを描くため、殺陣師・居合い指導として松浦健城氏、アクション監督として小池達朗氏が参加。さらに、鎌谷聡次郎氏が演出を手掛けている。
同社担当者は、メッセージに込めた熱量や本気度を表現するため、本物の殺陣を取り入れたいという思いを出発点にしたと語る。その結果、「殺陣」という難度の高いアクションをCMの現場に取り込むことを最優先に考えたスタッフィングになったという。
本CMの反響について、SNS上では「CMのメッセージが木村の生きざまそのもの」「言葉に説得力がある」といった好意的なコメントが見受けられる。担当者は、出演者のイメージとCMの内容が重なり合うことで、より強い共感を得られていると手応えを語った。
