電通グループがメディアトレンドを調査「アルゴリズム時代の人間の真実」とは

電通グループは2025年12月、2026年のグローバルメディアトレンド調査「Human Truths in the Algorithmic Era(アルゴリズム時代の人間の真実)」を発表した。

アルゴリズムの影響が強まる時代において、不変的な人間の行動がブランドや企業の成長にどのように影響を与えるのかを示したもの。世界で活躍するメディアの専門家30人の知見を集約し制作された。

調査結果の発表にあたり「不変的な人間の行動」として「シンプルさ(simplicity)」「社交性(sociability)」「アテンション(attention)」の3つを定義。これらに基づく9つのメディアトレンドが挙げられた。

ひとつめの「シンプルさ」に基づくトレンドは「検索体験最適化(SEO)の台頭」「デジタルデリゲーションの台頭」「フリクションパラドックスによるコマースの定義」の3点。

オーディエンスに最適にリーチし、ユーザーの行動全体をサポートするための新たな要件を設定する必要性の高まりを指摘したほか、デジタルツールやプラットフォームを活用して業務や権限を他の人に委任する「デジタルデリゲーション」が台頭すると予測している。またEコマースにおいては、わざと適度に残した摩擦を戦略的に管理・活用することで、消費者の気分や状況に応じた体験や消費欲求を設計。購買体験をシンプルにできるという見通しを述べている。

2つ目の「社交性」についてのトレンドは、「コミュニティが物語を形作る」「共有された記憶が違った形で響く」「ビジネスメッセージングが台頭」の3つ。

ブランドによるコミュニティへの関わり方として「クリエイターと協業するだけでなく、ブランド自身もクリエイターになる必要がある」と指摘したほか、ライブコンテンツの活用からミレニアル世代のノスタルジーを活用した施策まで、共有された記憶を取り入れた施策を重要視した。またビジネス用途のメッセージングプラットフォームは今度もブランド成長のための主要チャネルとして台頭していくという見通しを述べた。

最後に「アテンション」についてのトレンドとしては、「AI生成オーディエンスが有効な消費者インサイトを導き出す」「アテンションの長期的評価」「エンタテインメントがブランドに新たな可能性をもたらす」の3つが挙がっている。

AIが生成した消費者プロファイルの活用が想定されるほか、ブランドの長期的な売上のための動画の影響を測定するソリューションの活用にも言及。またブランドが消費者とより深く関わるための新たな接点としてスポーツ、アニメ、マイクロドラマといったエンタテインメントの可能性についても述べている。

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