累計出荷数は1500万枚! 「ボンボンドロップシール」のクーリアに聞く、いま「シル活」が大ブームのわけ

かつて平成の教室で繰り広げられた「シール交換」が、いま形を変えて社会現象となっている。その中心にいるのが、クーリアが展開する「ボンボンドロップシール」だ。SNSでの投稿をきっかけに火がついたこのブームは、当初想定していた子ども向けという枠を軽々と飛び越え、かつての「平成女児」である20代から30代をも巻き込む空前の熱狂を見せている。ブームの核心と、供給不足や転売といった課題への向き合い方、そしてシール文化の次なる展望について、クーリア 開発部 社長室 室長の倉掛誠一氏に話を聞いた 。

━━メーカーとしては、いつ頃からシール需要の変化を感じられていましたか。これほどまでの大きなブームに発展していった、何か大きなきっかけがあったのでしょうか。

世の中の「平成女児ブーム」の流れは認識していましたが、当社の「ボンボンドロップシール」に関して言えば、もともとは未就学児から小学校低学年の女の子をターゲットにした商品でした。

クーリアが展開する「ボンボンドロップシール」
©Q-LiA

発売当初からヒットの兆しはありましたが、認知が一気に広がった明確なきっかけは、2024年12月からのサンスター文具様との協業です。IP(キャラクター)のファン層に情報が届いたことで、一気に火がつきました。

その後、2025年に入ってから、SNSで一般の方がシールを使って、DIY(スマホの裏をデコるなど)を楽しむ投稿が拡散され、コミュニティとしての広がりが加速しました。同年5月頃には当社のメディア露出も増え、2025年8月から9月にかけて、今のような非常に勢いのある状況へと発展していきました。

━━メーカーとして、このブームをどう見ていますか。なぜ、これほどまでにシール文化がブームとなっているのか、ブームの理由を教えてください。

今のブームに関しては、SNSでの相乗効果に加え、やはり「商品力」そのものが支持された結果だと自負しています。

かつて平成の時代にシール交換を楽しんでいた世代が、大人になって今の「平成女児ブーム」に乗っかっている。当時はお小遣いで買えなかったものを今、経済力を背景に購入されている側面も大きいと感じています。

「ボンボンドロップシール」について、消費者の方々からは「懐かしいけれど、シールとしては新しくて可愛い」という声をいただいています。表面の凹凸によるキラキラした光り方など、従来のシールとは一線を画すこだわりを詰め込んだ「シールの集大成・進化系」としての魅力が、世代を超えて支持されている理由だと考えています。

━━「ボンボンドロップシール」は、貴社のデザイナーが推しのアイドルやキャラクターのカードをケースに入れてシールで飾る「トレカデコ(トレーディングカードのデコレーション)」に着想を得て、発案されたと伺いました。発売のタイミングでのターゲットの想定年齢層と、実購買層の差はありましたか。

開発当初は低年齢層をターゲットに据えていましたが、実際には20代後半から30代の「平成女児世代」の方々が中心となって購入されています。

しかし、ブームに合わせて大人向けへとターゲットを無理に変えるつもりはありません。今支持されている世界観を崩してしまうと、本来の魅力が失われてしまうからです。

今後も、あくまで低年齢層のお子様に喜んでいただける世界観を基軸としながら、結果として幅広い層に愛される商品であり続けたいと考えています。

━━現在、各販売店舗やECサイトでは入荷次第数十分で売り切れてしまうなど、消費者の需要が非常に高いです。生産計画と実需のバランスについては、どのようにお感じでしょうか。

正直に申し上げまして、想定外かつ規格外の需要であり、当社のキャパシティを大幅に超えている状況です 。工場も拡大するなどして順次増産を進めておりますが、品質を維持しながら拡大することは容易ではありません。

今の需要に対して100%お答えできていないことは心苦しく思っていますが、本来届くべきお子さまたちの手元に行き渡るよう、最大限の努力を続けています。

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