ヨーグレット、実は“大人が買って大人が食べる”が約7割 新商品「ヨーグレットBIG」はなぜ厚さ1.5倍に?

アトリオン製菓は8月25日、1979年発売のロングセラー菓子「ヨーグレット」の大人向け商品「ヨーグレットBIG」を発表した。9月15日ごろから、全国のコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどで販売する。参考小売価格は270円(税込)。 

従来品と比べ、1粒の厚さを約1.5倍にした。一方、ヨーグルト風味やビフィズス菌、カルシウムの配合は変えていない。大人向けに味を変えたり、新たな健康機能を加えたりする選択肢もある中、なぜ「厚くする」という方法を選んだのか。

ヨーグレットBIG。内容量60g、参考小売価格270円(税込)。

「子どものお菓子」、実は大人の自分用

同社のスクリーニング調査では、ヨーグレット(箱)の購入者1641人のうち、購入者と喫食者が共に大人だった割合は61.1%だった。「その他」「分からない・覚えていない」と回答した8%を除いて算出すると66.4%となり、同社は「約7割」としている。

「ヨーグレット」の購入主体と喫食主体。「大人が購入し、大人が食べる」が61.1%で最も多かった(n=1641、アトリオン製菓調べ)

アトリオン製菓はもともと明治産業という社名の明治子会社だったが、2023年に丸紅が株式を100%取得し子会社にした。そのため以前の詳細な顧客データはなく、年代構成の変化は数値で比較できない。ただ、開発部長の高宮隆一氏は、発売当時に子どもとして親しんだ人が現在も購入していることや、国内の少子高齢化を踏まえ、長期的には大人の比率が高まっているとみる。今回の商品は、すでに存在する大人需要に商品形態を合わせる発想から生まれた。

味を変えず、厚さを変えた

大人向け商品としたが、慣れ親しんだ味には大きな変更を加えなかった。背景には、小粒化して表面をコーティングし、パリッとした食感にした既存商品「ヨーグレットミニ」が支持されていることがある。

同社は「ヨーグレット」ブランドを広げる上で、「あの慣れ親しんだ風味」がブランドの核になると再認識した。大人向けだからといって味を複雑にしたり、甘さを大きく変えたりすれば、子どもの頃からの記憶と離れる可能性がある。このため、風味ではなく、粒の厚さと食感で違いをつくった。

同社の調査では、大人がヨーグレットを食べる理由として、小腹を満たすことに加え、「リフレッシュしたい」という需要が確認された。開発チームは、この感覚がヨーグレット特有のポリポリとした食感から生まれると仮定した。

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