永谷園は8月24日、ごはん入りの「カップ入り あさげのごはん」を全国のコンビニエンスストアで発売した。「みそ汁かけごはん」というなじみ深いメニューを、独自のフリーズドライ技術と1974年発売の「あさげ」ブランドの資産を掛け合わせることで、新しい「御味噌汁ごはん」として再構築した。その他の業態では9月14日から全国発売する。
実はこの新商品、構想自体は以前からあったものの、ある “高い壁” に阻まれ長らく商品化が叶わなかったという背景がある。身近すぎるメニューゆえのイメージをどう払拭し、いかにして長年の課題を乗り越えたのか。開発の裏側に迫る。
「カップ入り あさげのごはん」(希望小売価格・税抜240円)
「安かろう、まずかろう」のイメージを覆す
1974年発売の「あさげ」は、50年以上続く永谷園のロングセラーブランド。1974年に発売された同商品は、インスタント食品に「安かろう、まずかろう」というイメージが主流だった時代に、「手作りに負けないおいしい高級おみそ汁」というコンセプトで誕生した。
熱風乾燥の味噌が主流の中、コストがかかるものの風味が損なわれないフリーズドライ製法を採用した。一般的な即席みそ汁が1食10円程だったのに対し、「あさげ」は1食40円という価格設定で発売した。
同社マーケティング本部の小田友紀子氏は、「社内で不安視する声が多い中での発売だったが、大きな反響を呼び、多くの顧客に支持された」と当時を振り返る。長く支持される理由については、「家庭のみそ汁とは違う、だしの効いたごはんに合うみそ汁の味が、世代を超えてご愛顧いただける商品になっている」と分析している。
1999年に発売した「生みそタイプみそ汁 あさげ10食入」は、インテージSRI+による2022年1月~2024年12月の累計販売金額で、即席生みそタイプみそ汁市場の売上1位となった。
