企業の優れたフィランソロピー活動を称えるエクセレンス・アワード2013の募集が始まった。応募締め切りは2012年9月7日。主催するのはニューヨークに本部を置くコーポレート・フィランソロフィー奨励委員会(CECP)。エクセレンス・アワードは、企業の模範的な地域慈善事業活動を共有する強力なプラットフォームとなっている。
アワードを受賞したCEOは多くの経営者たちが集まるなかで華々しくその功績を称えられる。受賞者は2013年2月25日にニューヨークで行われる、審査委員会の評価を経て選ばれる。委員会のメンバーはすべてCEO。つまり、受賞者は企業経営者から見て優れていると認められるということになる。受賞企業や非営利部門の代表者、取締役も個人として功績を評価される。
応募フォームや過去の受賞者リストはCECPのウェブサイトからダウンロードできる。
毎年6月に行われるフィランソロフィー・サミットでは、授賞式のほか、地域慈善事業活動のトレンドに関する調査報告などが行われる。今年の受賞者は、クラフトフーズ(食品)のイレーヌ・ローゼンフィールド、エクシリム(水関連事業)のグレッチェン・マクレーン、ホームデポ(住宅リフォーム)のカーリィ・フィオリーナの3名。
2011年の調査報告書に示された傾向は次の7点。
- 少数に絞り込まれたエリアを対象に大きな助成金が贈られた。
- 従業員が参加している事業への助成を優先する。
- 海外での利益増に伴い、海外における慈善事業が増加する。
- 全体の中央値は2440万ドルで昨年の2460万ドルより微減。2009年の2260万ドルより微増。
- 60%の企業2009年以降、寄付額を増やしており、さらに48%が10%以上の増額となっている。
- 生活消費財やヘルスケア産業は慈善活動予算の増額にもっとも大きく寄与しており、毎年25%増えている。
- 2009年から2011年にかけて増額している企業では、現金による助成が増えている。
事業のグローバル化と並行して慈善活動もグローバル化すると当時に、ローカルな課題解決に従業員参加型で取組む慈善活動も活発化している傾向が読み取れる。
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