コカ・コーラシステムは8月27日から「爽健美茶」を中心とする製品購入者を対象としたクローズドプロモーションを実施する。期間は11月18日までの12週間。総計1万1000人に、オリジナルアイテムが当たる懸賞企画や店頭、TVCMを合わせた総合的なコミュニケーションを展開する。
注目は、武井咲さんから直接贈呈されるオーガニック・コットン100%のナチュラルパーカー。当選者の中から毎週1人、期間中合計12人が対象に選ばれる。色は「はとむぎ、玄米、月見草…」のCMソングでお馴染みの15種類の植物で染めた5色。オフホワイト(はとむぎ、明日葉、発芽玄米)、オレンジ(玄米、大麦、びわの葉)、グリーン(月見草、大麦若葉、緑茶)、ブラウン(どくだみ、プーアル茶、チコリー)ピンク(はぶ茶、杜仲茶、なんばんきび)となっている。
キャンペーン対象商品は、「爽健美茶」「綾鷹」「太陽のマテ茶」「からだ巡茶」で、ハートデザインのシールがついているもの。期間中合計1万人が、ナチュラルパーカーをゲットできるほか、綾鷹オリジナルカシミヤストール全1色が1000人に当たる。
綿の自給率はほとんどゼロ。キャンペーンで和綿の見直しにも期待
日本では、明治中期頃まで、綿の自給率は100%近かったが、現在では限りなくゼロに近い。化石燃料と同様、海外依存度が100%に近い素材だ。
一方、世界を見渡せば、途上国で行われる綿花栽培には大量の化学肥料と農薬が使われている。害虫駆除、雑草の管理、防カビや殺菌消毒、収穫前の落葉剤などの必要があるためだが、それでも環境や生産者の健康に影響を与える。特に、過剰な化学肥料が土壌に残ることで生じる地下水の汚染や土壌微生物の消滅は、土壌の生産力を減少させ、結果として生産者の収入を減少させ、貧困の悪循環を招くことも少なくない。
こうした問題を受けて生まれたのがオーガニック・コットンの認証制度だ。オーガニック農産物等の生産方法についての基準に従って2~3年以上のオーガニック農産物等の生産の実践を経て、認証機関に認められた農地で、農薬・肥料の厳格な基準を守って育てられた綿花がオーガニック・コットンとして認証される。
アメリカのTE(テキスタイル・エクスチェンジ)が、行っているオーガニック・コットンの生産量調査
GOTS(オーガニック・テキスタイル世界基準)
Version3.0の日本語版
(2001Farm&Fiber Report)によると、2009年~2010年のオーガニック・コットン生産量は、世界の綿花生産量の約1%。関係者は数年前から「2012年までに10%」を目標にしてきたが、インド経済の低迷などにより、伸び悩んでいる。
今回の日本コカ・コーラのキャンペーンを通じて、武井咲さんの魅力とともに、オーガニック・コットンを推進する機運が高まることに期待したい。
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