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個人に合った「イベント」推奨――博報堂DYグループ「メディアジャンプ」がWebサービス立ち上げ

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博報堂DYグループの新規事業アイデアの公募制度で4月に設立されたMedia JUMP(メディアジャンプ、東京・港)は15日、個人の興味・関心や生活圏に合わせたイベントを上位表示するWebサービス「キタコレ!」( http://www.kita-colle.com/ )を開設した。独自のアルゴリズムによるレコメンド(推奨)エンジンを開発し、ユーザーの登録情報やサイト上での行動履歴を基に、関心の高いと思われるイベントを提案する。

ユーザーは会員登録のうえ、簡単な属性情報を入力して利用する。イベントの情報は、当初はぴあやスポーツ関連情報提供の「データスタジアム」、イベント情報サイト「イベントバンク」など7つのサービスから毎日700~800本程度追加する。情報源は近日中に十数社に増やすほか、会員からの投稿も受け付ける。ユーザーは勧められたイベントをサイト内のカレンダーに登録したり、「グーグルカレンダー」に同期することができる。

レコメンドエンジンは、ITベンチャーのプリファードインフラストラクチャーが開発した技術のほか、グループ内の博報堂ケトルが協力し、人力でのイベント分類によるアナログ手法も組み合わせたのが特徴。ユーザーによるイベント情報の閲覧状況やカレンダーへの登録、ソーシャルメディアによる拡散など、サイト上のあらゆる行動履歴を基にイベントの推奨順位を決める仕組み。

ユーザー向けには無料。企業向けに、会員データベースを活用したライフログの提供によるビジネスモデルの確立を目指す。

「メディアジャンプ」は博報堂DYグループのほか、ゼンリン子会社でネット上の地図情報サービスなどを手掛けるゼンリンデータコムが共同出資する。事業アイデアは、2010年8月に立ち上げられた新規事業アイデアの公募制度「アド+ベンチャー」で応募があった222案の中から選ばれたもの。博報堂DYメディアパートナーズでインタラクティブ領域の企画に携わっていた小林パウロ篤史氏と糸永洋三氏によるアイデアで、両氏が共同でメディアジャンプの代表取締役を務める。「インターネットがいくら発達しても、行きたいと思うイベントを検索エンジンで容易に見つけることができない。そこに商機があると判断した」(小林パウロ篤史氏)としている。

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