日経広告研究所がこのほど発表した2010年度の企業別広告費ランキング(単独決算ベース)によると、733億円を計上したパナソニックが3期連続でトップを維持した。2位の花王、3位のトヨタ自動車ともに順位は変わらないが、上位3社とも前期より広告費を減らした。
パナソニックは、10年度の売上高が前期比5.5%増と伸びた一方で、広告宣伝費は4.9%減少。花王の広告費も6.4%減だった。トヨタ自動車も1.6%減だったが、09年度の42.5%減、08年度の18.6%減と比べ下げ止まった格好。上位で広告費を増やした企業は、シャープ(5位、16.9%増)、東京ガス(7位、20.0%増)、ライオン(21位、15.5%増)、キヤノン(24位、52.4%増)、東芝(31位、13.4%増)など。
一方、連結広告宣伝費ではソニー(3964億円、3.4%増)が3年連続首位で、トヨタ自動車(3089億円、1.5%増)、本田技研工業(2108億円、7.2%増)が続いた。
2010年度の広告宣伝費総額は0.87%減の2兆3637億円で、4年連続で前年度を下回ったが減少幅は小幅にとどまった。3月に東日本大震災が発生したが、年度末のため影響は限定的だった。
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