広告接触後の検索行動から効果が分かる
ネット広告の効果測定には、一般的にCTR(Click Through Rate)やCPA(Cost Per Acquisition)といった指標が用いられる。こうした直接的な広告効果を測るためのデータの重要性は高いが、最近はネット広告によるユーザーの態度変容を調べ、そこからマーケティングに役立つ「インサイト」を導き出そうという試みが増えている。
ただ一方で、広告によるユーザーの心理的な変化を正確に把握することは難しく、計測に課題を抱えている企業は多い。そこで今、着目されているのが「ユーザーの検索行動」だ。
電通が発表した「AISAS(アイサス)」モデルにもあるように、検索行動はユーザーが商品やサービスについて興味や関心を持った後にまず行うアクションだ。そのため、広告によってユーザーの心理がどう変化したのかを把握するためにきわめて役立つ。
今回は、その検索データをプロモーションに活用した「マイナビ転職」の事例を紹介したい。「マイナビ転職」は、マイナビの運営する日本最大級の総合転職情報サイトであり、テレビCMや新聞広告、雑誌広告、交通広告、ネット広告など様々なメディアを活用したプロモーションを実施している。
