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コラム

高広伯彦の“メディアと広告”概論

コンテクスト・プランナー:2

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マーケティングコミュニケーションにおける「諸葛孔明」

広告主ですら「どうやって広告すればいいかわからない」という時代に突入しているのであり、「テレビCMをやりたい」など媒体名指しでコミュニケーションを考える時代ではない。となると、

  1. その商品が売れる理由をどう考えるか
  2. その商品(やカテゴリー)に関する現在のパーセプションはどうなっているか? そこに解決すべき課題はあるか?
  3. その企業・商品が過去に培ってきたコミュニケーション上の資産は何か?
  4. ターゲットとする消費者層のメディア状況はどうなっているか? 必要であればどのようなメディア/広告枠を開発すべきか?
  5. その商品がもっとも「機能する」場所・シーンをどのように考え、演出できるか?
  6. PR上・広告上のメッセージ発信のルール/ストーリーをどのように作るか
  7. それらの全体構造をどのように描くか
  8. それらを実現するためのスタッフを外部、内部含めて集めてこられるか

といったことを考え、実行する職能が必要となっている。

プロデューサーであり、コーディネーターであり、シナリオを書く人でもある。一見これまでにもあった、と思われるかもしれないが、PR上のメッセージの指針を作ったり、メディアの開発を行うようなプランナーは「職能・職種」としては実際、存在しない。これらを営業・広告主とまとめ上げつつ、各専門チームをまとめていく、そのような職能が「コンテクスト・プランナー」だと考えている。いわば、マーケティングコミュニケーションにおける参謀・諸葛孔明のようなものかもしれない。

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