エンゲージメントは広告企画を増幅する
1982年から『宝島』で掲載されていた「株式会社日広エージェンシー企画課長中島裕之」によるカネテツデリカフーズの「啓蒙かまぼこ新聞」は、今思えばまさに『宝島』という雑誌のエンゲージメントを逆に生かした連載型広告だった。中島裕之氏、つまり中島らも氏はかまぼこに興味を持たない若者達に対してあの手この手でアイロニーたっぷりに広告で若者とかまぼこを結びつけようとした。『宝島』だからできた、という言葉が当てはめることができるのであればそれは『宝島』が読者とのエンゲージメントを持っていたからではないか。